童子さんの住んでいる、猫山の山奥にある妙國寺に雪が降ってきました。
童子さんはカゼ(妖怪カゼ)をひいたようで、今日は学校を休みました。
半日ほど寝ていたら、だいぶ体調がよくなったようで、外の空気にあたりに出てきました。
童子さんのお父さんを演じている古ダヌキの住職が童子さんに言いました。
古ダヌキ「どうだ、思い切って人間の住む町で暮らすかい?」
童子さん「え?なんでそんなこと言うの?」
古ダヌキ「ここは冬になると雪が積もるし、夜は私たち物の怪くらいしかいなくて寂しいだろう?」
童子さん「………」
学校帰りの麦ちゃんたちが、わざわざ山奥の童子さんのお寺にお見舞いに来ました。
麦ちゃん 「童子ちゃん、外に出て大丈夫?」
みどりちゃん「あー、ずる休みしたんだー」
童子さん 「ムギムギにみどりちゃん!」
住職(タヌキ)「やあ、君たち。童子のためにわざわざ来てくれたのかい」
みどりちゃん「お見舞いをもってきました」
童子さん 「だいぶカゼもよくなったから、明日は学校にいけそうよ」
麦ちゃん 「無理しないでね」
山奥とは言え、バスも近くまで走っています。
童子さんはまだしばらくはお寺で山の仲間たちと暮らすようです。
2016-12-11 10:12:15 +0000