こんばんは、冬コミ原稿も残り『南洋艦隊物語』改稿のみとなった清瀬桜李です。さて、実装もしていない松型を題材にし続けて既に2年を過ぎた訳ですが、漸く残った2隻が完成しました。
1枚目、12番艦の楢は、橘型を除く全松型で唯一の任務経験のない艦です。瀬戸内海で訓練を行った後、輸送護衛にすら就けない(当初は後述の欅とともにヒ99船団の護衛に就く計画もあったのですが、戦況悪化により船団自体が取りやめとなりました)まま関門海峡で被雷、自力で動けなくなり門司港で係留されたまま終戦を迎え、後に現地解体されています。ただし、艦自体はこのように何も出来なかったものの艦長の本多敏治氏(後の砕氷艦ふじ初代艦長)は楢と同時に同型の椿と橘型の楡の艦長を同時に兼任するというとんでもない事を任されています。
2枚目は18番艦の欅です。船団護衛こそ行えなかったものの、佐世保鎮守府や大阪警備府の警備艦を務め、無傷のまま終戦を迎えています。戦後は引揚輸送に従事し、私の故郷である父島にも欧米系島民129人を送り届けています(アメリカ統治下の小笠原では、この10月17日をreturn Dayという祭日としていたそうです)。最終的にはアメリカに賠償艦として引き渡され、館山沖で標的艦として沈没しています。
さて、これにて松型駆逐艦がすべてデザイニングされました。今後は誰かが実装されるまで楢以降の立ち絵(まずは第52駆逐隊の檜と楓から着手しようかと構想中)か橘型への進出としようかと考えています。
2016-12-07 18:37:14 +0000