見たいものも、行きたい場所もないんだ.
花冠を戴く者【illust/55830776】
ヤムール Yagmur 俺:君 男:135才:180cm
第三期【illust/58270900】
妻:アトルシャン【illust/58255957】/【illust/60168748】
家族よりも長い長い命をもった孤独な青年は、雪降る国で愛する人ができた.
彼らの命の長さもまた異なったけれど、一緒に歩んでいく はずでした.
もう少し長く続くと思っていたふたりの時間はあっけなく奪われた.
戦乱の中、彼を庇って 彼女はその命を散らした.
彼女は彼に 生きてほしい と言った
彼女は彼に 自分をどうか忘れないでほしい と言った
彼は「約束」した 必ず守ろうと
それから彼はその言葉のためだけ そのためだけに在る.
長い長い時にうんざりして、それを表すような髪は切ってしまったし
好きだった食事もしなくなってしまったけれど それでも彼の身体は生きている.
「約束」は覚えているけれど それからどのくらい経ったのかは忘れた.
いつしか黒い影が這い寄って、見知らぬ戦場に自分が立っていようと、どうでもよかった
◆戦場で武器をもつ者に勝負を挑んできます.好戦的で戦っている間は楽しそうです.正気の状態は短い様子.
*skill*
【光合成】陽の光を肌の緑色の模様や身体に生えている植物より摂り入れ、生きるエネルギーとする.
【剣術+氷魔法】鋭く攻撃的
*装備*
【五色鎧(籠手)】母から15歳の時に作り方と共に受け継いだ.
彼女と出会い右端の部分が黄色に変化した.(五色鎧について【illust/57505722】)
【右手首の髪紐/腰布(色布)】あの子のものだった.忘れないために.
『花添人』ハナソイビト
背中に花弁状の羽と身体に植物を持つ一族。
そこから葉脈のような緑の模様が肌にのび、手先と足先は緑に染まっている.
その肌の模様や植物から光合成を行うことができ、あとは水があれば生きられる.
天気などにより日光が得られない場合は、食事で補う.
11/30 別の世界のあの子と 再び、戦場で (呼応:理性の力)
アトルシャンさん【illust/60168748】
冷たい氷は、心も体も覆って、周りのものが遠く感じる.しかし剣筋は冴えている.
次から次へ、相手を変え見知らぬ戦場を歩く.もっともっと強い者を.どうか、どうか――
ふと黒い雷が目にとまる.槍に渦巻く雷 いいな そう思って歩み寄る.
その槍の持ち主は少女だった.こちらに気が付くと、その大きな目をさらに見開いた.
特に気にせず、今までと同じように言葉をかける.
「なあ、俺の相手をしてくれないか.」
少女は応えるかわりに 小さな声で、自分の名前を呼ぶ.
心がざわついた.自分は名乗っていない.
なによりも、その声は…ずっとずっと自分のなかで最期の「約束」を繰り返す声.
最近遠のいてしまったその声が、すぐ近くに帰ってきて、頭で響く.
ふらりと後ずさる. 頬が濡れた感覚. だいぶ前に枯れたはずの涙が、凍らずに 地面に落ちた.
(編集中…)
飾り枠【illust/30184941】
2016-11-30 11:43:09 +0000