ユリカ誕記念にあらユリの二人三脚

にゃ~ご
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秋晴れの日差しが心地良い、絶好の運動会日和を迎えていた戸越南小学校…
今日は五つ子達やユリカにとって小学生生活最後の運動会であった。

「あらし君、それじゃ行くわよ。」

「お、おう…だぜ…」

あらしはユリカの呼びかけに応え返事をすると、一緒に横並びに歩き出した。
ユリカの右足とあらしの左足が紐で縛られている。
そう、2人は色々あって二人三脚に出場する事になったのだ。
他の出場者と共に入場門からグラウンドのストレートコースのスタート地点へと移動する。

「只今から、プログラムナンバー12番…男女ペア二人三脚を行います。」

アナウンスされると、第一走者達がスタートラインに立つ。
あらしとユリカのペアは3番目にスタートするグループだ。
第一走者達がゴールすると次の走者達がスタートラインにつく。

「いよいよ次ね、あらし君…練習通りに頑張りましょう。」

「お、おう…だぜ…」

ユリカは横を向いてあらしに話しかけるが、あらしの表情が少々固い様に見えた。

「あらし君、左手はしっかりと私の腰に組んでね。
 でないと、練習通りにちゃんと走れないわ。」

あらしの左手を掴むとユリカは彼女自身の腰にそれを持っていく。

 どっき~んっ!

左掌にブルマの生地とその下の柔らかい女の子の感触を覚えると
あらしは思わずどきりとして顔を真っ赤にさせる。

「準備OKね。練習通り最初は1の内側の脚から行くわよ。」

「わ、分かったぜ…」

2人と他のペア達はスタートラインに立つと、合図と共に一斉に飛びだした!

「ほらっ、あらし君♪記念撮影をするから
 ちゃんと腰に手を当ててポーズを取りましょ♪」

あらしの左手を掴むとユリカは彼女自身の腰にそれを持っていく。
そして右手であらしの肩を組み、頭をあらしの方へ傾ける。
1着の旗を持ちながら、少し恥ずかしげな表情を見せるあらしに対し
ユリカは笑顔のピースで記念撮影に写るのであった。

 ……

「あの時の写真…私達が卒業した時と同じ場所のままで飾られているのね。」

校舎1階の職員室前の廊下の壁の上に飾られている、2人が写っているA4の額縁に入った写真を指さして懐かしむユリカ。

「まさかこれが運動会写真コンクールの金賞になるとは思わなかったぜ。」

戸越南小では毎年運動会での写真コンクールが行われていて
金賞に選ばれた1作品は職員室前の廊下の壁に恒久的に飾られるので
何十もの写真がずらりと廊下の壁に並んでいる。

「二人三脚に出場する選手の皆さんは入場門前に集合してください。
 繰り返します…」

校舎内にそうアナウンスが響くと

「行こうぜ、ユリカ。今日は10年ぶりの二人三脚だぜ。」

「はい♪あなた♪」

2人は町内運動会が開催されている戸越南小のグラウンドへと向かった。
勿論ユリカは高校時代の体操服ブルマを着用していたのは言うまでもない…
【終】

【あとがき】
今日、11月24日はユリカちゃんの22回目の誕生日です。
この日も町内運動会に参加している2人ですが
昨年までと違うのは、あらしとユリカが結婚してユリカは出産をしているという点で
ユリカは大学を1年休学して出産と育児に専念している…
…という二次創作設定です。

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2016-11-23 15:00:07 +0000