「あの擬態、憶測だが私が身柄を隠して仮面をつけていた頃のスペックだ、だがあの頃の私は精神面が脆く魔力制限のチョーカーという抑制があった」
「擬態したアンタにはその二つがない?」
白衣を揺らした男は私の言いたいことを素早く捉えた。
「そう、実質スパーダと、「チョーカーを外したサイラル包囲戦の頃の私」との一騎打ちだ」
あの子がどう立ち回るかによって変わるが、正直に言うと単純な戦力だけで言うならスパーダは負ける。
「アンタがガンガン強くなるトコ、仇になったわね」
「強ければいい、というわけでもないんですね……だが不思議だ、トリスターム」
騎士長が行方不明のこの状況で、不謹慎だと感じつつも私の心は踊ってしまう。
「あの子には逃げてほしいが、逃げてほしくない気持ちもある」
過去の私に打ち勝ってほしいと、彼らを連れて打ち勝ってほしいと。失敗してもいい、その失敗は私達が軽減する、
成長に必要な糧だけをあの子達に与えるのが私の役目だ。
彼らが私を成長させたように。
■こちらの続き(illust/59998677)となります、スパーダ・リタクアにてシグナス城下防衛戦(illust/59966313)に参加させていただきます、
彼女は自分の意思で戦うと決めたのでガヴォリル(illust/55925349)は今後使いません。
スパーダは現在擬態した邪教信者と交戦開始します、乱入などご自由に。
■お借りしました
トリスタームさん(illust/49686620)(キャプション文章のみ)
風声の珠(illust/49771223)
テタホ(illust/50073327)
スパーダ(illust/55511668)
サイラル包囲戦の頃の私(illust/49668279)(キャプション文章のみ)
2016-11-22 16:13:11 +0000