紳士?なカボチャの道案内
「…これはこれは、先ほどのお嬢様ではありませんか。何かお困りで?」
ゆらりゆらり、と先ほどよりも強くなった赤い炎をゆらめかせながら、かぼちゃのオバケが尋ねます。
「あ、あの、わたし…」
女の子は少しおびえながら、ぽつりぽつりと話してくれました。
どうやら帰り道が分からず困っている様子。
「ふうむ…帰り道には案内できませんが、お嬢様方のように迷い込んだ人達の集まりそうなところになら案内できますよ。」
少し考えた後にカボチャのオバケはそう告げます。
「ホ、ホントですか!あれ?でも、帰り道に『案内できない』ってどう言うことですか…?」
帰り道を『知らない』のではなく『案内できない』というのが、少し引っかかりました。
「それは…歩きながらお話するといたしましょう。」
ざわざわと木々が笑いかける森の中、二人はパーティー会場へ向かって歩を進め始めるのでした。
こちらの流れを汲んで、
ご案内させて頂きました!【illust/59366539】
■お借りした方(敬称略)
秋月くるみ【illust/59255146】
秋月 霧【illust/59247845】
■企画元様
【illust/58666793】
うちのカボチャ【illust/59275120】
2016-10-10 05:39:43 +0000