レイム「あら、易者さんじゃない。今日は人里(こっち)なのね。」
易者「これはこれは、御無沙汰しております巫女様。...ん?そちらの坊っちゃんは...」
レイム「あー、この子はね...」
易者「まさか!巫女様も遂に『お母さん』に...」
レイム「んな訳ないでしょ!!」
易者「冗談ですよ。その子は知ってます。あの寅沙流亭の息子さんでしょう?竹之里(あっち)でも有名ですからな。主に御婦人方に。」
富緒「えっと...レイムさん、この方は?」
レイム「地獄から来た極悪人喰い妖怪。」
富緒「えぇッ!?」
易者「ちょっと!デタラメ言わないで下さいよ!!」
レイム「さっきのお返しよ。」
易者「ヌゥ...ゴホンッ!えー、私は見ての通り『妖怪』なんですが、人の血肉を貪る野蛮な輩とは違うのですよ。易者として人々の苦悩を聴き、解決に導く立派な『益妖』なんですなこれが!」
レイム「私もたまに異変の事とか相談するのよ。」
富緒「へぇ、そうなんですか。」
易者「ちなみに、趣味は小動物の飼育。コケとかトカゲとか好きです。」
レイム「陰気者。」
易者「だまらっしゃい!」
富緒「仲が良さそうですね。」
レイム「ま、結構付き合い長いからね。」
易者「まったく...あ、そうそう巫女様にお伝えしたい事がありまして...」
レイム「...」
富緒「...!(レイムさん、仕事の眼になった)」
易者「占術を通して『先』を視たのです。何か、『異変』が起きる様な予感ですぞ。」
2016-10-10 01:58:26 +0000