◆こちらの素敵企画様【illust/58461587】にお邪魔します。
◆保月 真尋(ほうづき みひろ)/17歳/173cm/
絵を描く高校デビューのヤンキーです。
◆◆素敵なご縁を頂きました♥ 勅使河原 季子さん【illust/59134505】
幼い頃は守られてばかりだった。
クレヨンをなくした。道端で転んだ。同級生にいじめられた。
そんな思い出の中で、すぐ泣く自分の傍には、いつも彼女がいた気がする。
「ごめんね、きこちゃん。ぼく、よわむしだ」
気が付いたのは、中学三年生の夏。
下校途中、自分の前を歩く彼女の後姿がいつの間にか自分よりも小さく、華奢であったこと。
自分を守ってくれた腕はこんなにも細く、彼女はどうしようもなく女の子なのだと。
いや、本当はもっと前から気が付いていたのかもしれない。
ただ、それを自覚する勇気がなかっただけで。
「お前、背縮んだ?…いや、別に、ちょっと思っただけ」
今度は自分が彼女を守れる存在になろう。
それからそう思うようになるまで、そう時間はかからなかった気がする。
でも、近くに彼女がいれば、自分はきっとまた甘えてしまうから。
「…進路?ああ…変えた。…季子に言う必要ないじゃん、放っとけよ」
一年目の夏にピアスを開けた。二年目の夏に髪の色を抜いた。
強くなりたいからという動機の、安直も過ぎる方法は、他にやり方を知らなかったから。
会うたび綺麗になっていく幼馴染の姿を見ながら、自分にできる精一杯の背伸びをした。
「俺、…もう弱くないから。だから…頼れよ、もっと、俺のこと」
変わらないのはずっと、絵を描くのが好きなこと。
夜中のキャンバスの前で、電話をかける。何度かのコールの後、発した声は少しだけ、震えていた。
「なあ季子、明日の放課後、時間ある?」
◆申請につきまして:
相性を大切に素敵なご縁があれば幸いです。既知関係等お気軽に!
pixiv上での積極的な交流は考えておりませんが、Twitter等でお話できましたら。
これから、今後共にどのように転んでいくかはお話の上決めていけたらと考えています。
お返事には~3日ほどお時間を頂く場合がありますので、予めご了承ください。
2016-09-17 14:19:41 +0000