*さて、本日の短時間挑戦からお車で御座います。
御覧の通り恐ろしい程シンプルな線で構成された一台。
当然バランス取りもし易く其処迄骨では御座いませんでした。
とは申せ、遅筆が其れで早くなるわけでも無く、お時間は結局31分という結果に。
*本日のお車はGordon Murray氏のGlobal Vehicle Trust OXで御座います。
2.2リッター4気筒ディーゼルエンジンを搭載。
出力、トルク共に不明となっております。
こちらは元F1デザイナーでもあったGordon Murray氏が新興国向けに開発した徹底してローコストに拘ったトラックで御座います。
後部に13人、若しくは2トン以上の貨物を積載する事が可能な積載可能重量を備えた見た目以上にパワフルな一台。
ボディのパネルは殆ど木製で、これにラダーフレームなどを組み合わせた極めて簡易構造のシャシーとなっております。
加えてガラスやボディパネルは分解時にシャシーフレームの間に収まる様に設計されており、12メートルの船積みコンテナの中に6台もの当車が収納できるのだとか。
それ故のこの直線構造で御座います。
曲げ加工などを施すとその分分解時に場所や厚みを取る事になってしまいますからねぇ。
後部にはランプにもなるゲートも装備されるそうです。
更に特別な工具を必要とせず、3人で12時間程度で組み上げる事が出来るそうです。
勿論ドライバーやレンチなどと言った基本的な工具は必要ですが、その程度であれば軽い工具箱に押し込んでおけますからねぇ。
実質手ぶらと言って良い程なのでしょう。
駆動方式は前輪駆動で高い車高に前後のオーバーハング。
リーディングトレーリング式のサスペンションのセットアップにより4輪駆動で無くとも高いオフロード性能を持っているのだとか。
安価な物はどうしてもデザイン的にチープになりやすいのですが、其れを誤魔化すのでは無く、徹底的に突き詰めてシンプルに纏めた合理的な思考回路は流石で御座いますね。
運転席のみ中央方式で右側左側どちらの交通ルールでも対応できる様に対処した結果なのでしょう。
窓も大きな一枚式では無く分割した三枚式ですし、兎に角新興国にとって手が出やすい代物となっておりますね。
特にキットカーと変わりない扱いで2トン積載できるトラックですからねぇ。
その場で修理も容易いと言う事もあって人気が出ると思います。
唯、日本の物よりも気持ち大きめのサイズの割にタイヤはシングルタイヤで、これで2トン以上を支えるというのですから些か不安が残りますねぇ。
未だプロトタイプですし、此処の辺りを少し詰めてくるのでは無いでしょうか。
そして、私がこのトラックを見て真っ先に懸念してしまったのは、テロリストなどと言った犯罪者にとってもこのトラックが剰りに使いやすいと言う事。
3人で12時間ですが、組織だった行動をするのであれば二桁近い人数ですし、其れで更に時間短縮。
慣れればその分早くなりますしねぇ。
加えて積載重量も相当なので、重武装にし易い上に解体して持ち運べる。
安価でシンプル、それでいて高性能なトラックをと言う善意を簡単に踏みにじるのが犯罪者ですからねぇ。
災害救助などで活躍するニュースばかりが飛び込んでくる事を祈ります。
*本日の搭乗者さんはコンパクトに収納できる利便性の高いトラックと言う事で青い月兎さんで御座います。
月からの密偵の一人でもある青い月兎さん。
他のメンバーなどとも連絡を取り合う事も間々御座いますし、寄り合いも御座います。
加えて様々な機材を運搬したりする必要性も出てきますし大きなお車はほぼ必須の状態。
唯、大きいだけでは置き場に困る上に目立ってしまいます。
其処でカッパ工房で物色中に発見したのがこちらの一台。
謳い文句の性能はピカイチですが、流石に其処は気持ち疑って掛かる必要はある物の、何よりも簡単に解体組み立てが出来る上、其れが大変コンパクト。
長距離移動の際にはもってこいだし、多くの仲間も輸送できます。
正に月兎さんにとってお似合いの一台という事で早速購入。
説明では3人で12時間であった物の、其れは飽く迄も人間換算。
腕力の違いなどもあり支えを使ったり等して一人でも数時間の内に組み上げられる様になったご様子。
2016-09-11 10:21:17 +0000