白紙世界の旅日記illust/57794659
引き続き第2期もお邪魔いたします。
9/23 メッセージ確認しております。有難うございます。
「廃墟でひトに出会ッタら大きな声で挨拶するのがマナーダわ」(両手の構え)
プラム Plum
女性 140㎝ 外見年齢12歳程
一人称ワタシ
二人称アナタ、キミ(他勝手におかしなあだ名をつける)訂正を促されれば改める
P-Number 2
第1期illust/58430212(一人旅)
少女の姿をした旅人。
独特な思考回路の持ち主で、無表情のまま素っ頓狂なカタコト発言を繰り返す。
※文章は一部キャラシ内に収納しました
能力
全身に静電気を帯びている(髪や眼球も含む)
今は素手で触るとバチッとする程度の能力だけ確認できている。
廃墟内は埃が多いため帯電がやばい
持ち物
ポシェットがショルダーバックに変化した。
親指の先くらいの大きさの種が一つ。レースのハンカチにくるんでバックに直している。
何か大切なもののような気がする。
廃墟で出会った旅のペアさん。素敵なご縁をありがとうございます!(9/17)
琥珀の瞳の羊の君 アンバーさん【illust/58815676】
古びた建物。それは廃墟。
足を踏み入れてみると、蔦や葉までも生い茂るほど荒れ果てている。
歩くたびに埃が舞い上がり、ワタシの体から発される静電気が反応してピリピリとした。お肌に悪そう。
かつては工場だったのだろう。
それを思わせる壊れた機材や設備。役目をなさなくなった部屋、飽きもせずに眺めて歩く。
ここでなら、ワタシの欠けたものが何か解るかもしれない。見つけられるかもしれない。
ふと目をやると通路の先に、小さな子がいた。白っぽい、ふわもこな男の子。
その子はまだワタシに気が付いていない様子だったので、掲げていた両手を振り上げて、元気いっぱいに大きな声で挨拶した。
「がおー!!」
たいそう驚いた様子のその子に怒られた。
「廃墟デはこのポーズデ挨拶するのが礼儀だかラ。違う?わかッタ。もうしないワ。ワタシはプラム。あなタは?」
「アンバー。琥珀ね。あなタのなかにも虫が眠ッテいるのかしラ?虫じゃなくテ羊?
ワタシ本物の羊を見るのは初めテダわ。触ッテもいいかしラ。ふわふわね。アナタはおいしそうダから食用かと思ッタけド、セーターになるノ?」
「探し物。ねえ、ワタシとアナタの二人で探したほうが効率的ダト思うの。ドうかしら?」
「ワタシは何かをなくしテいる気がしテ探しテいるのダけド、それが何かは解らないノ。ここデなら、思い出せそうな気がすル」
アンバーと一緒に廃墟の探索を続けた。
彼に単独行動を咎められたり、色々指示をされるのでそれに従う。
都度言ってくれるのでワタシも解りやすくて助かる。
アンバーが怒ること、嫌がるようなことはしない。言う事に従っていれば大丈夫だ。
多彩なランプが点滅を繰り返す不思議な部屋を見つけた。
どこも眠っているような廃墟で、ここは機能が停止していない。けどアンバーの探し物はなさそうだ。
不規則的に、あるいは規則的に点滅を繰り返すそれに、なぜか不安を覚える。
隣でアンバーが綺麗だな、とつぶやいた。彼は光に見入っている様子だった。
(キレイ…そう、これはキレイなのダわ)
そんなこと思いつきもしなかった。それと同時に、彼の言葉で気持ちが軽くなるのを感じた。
「そう、キレイね…」
「家来か、友か…?」
「よく、解らないワ。そんな風に考えタこトッテないのダもの」
アンバーが決めてくれたらいい。そうしたらワタシはそのようにふるまうから。
そう思ったけれど彼はワタシに尋ねているのだ。ワタシが答えることに意味があるはずだ。
「ワタシは、アンバーの望む存在になりタいわ」
答えになっていないかしら?
アンバーがどういう反応をしても、これからはもっと彼の話をよく聞いて、行動や表情をよく見て、何を望んでいるのか何が嬉しいのか、感じとれる様になりたいと思った。
ワタシに欠けたものは、きっとワタシ独りでは見つけることができないの。
アンバーと過ごしてはじめて、色々なものが動いた。ワタシの中で響いた。
だからもっと、ひとの声に耳を傾けよう。
こたえはきっと、その先にあるんだわ。
「探し物、まダ見ツからないけド、近ヅいタ気がするわ。アンバーのおかげネ」
◇◆◇◆
ランプが点滅する部屋の端で、きらりと光るものを見つけて拾い上げた。
銀色の三つ又のフォークだ。工場内の廃墟に、なぜこんな食器が落ちているのだろう。
汚れてはいるが、磨けばきれいになりそうだ。
ここを旅した記念に、もらっていこう。軽くほこりを払って、バッグの中にしまった。
懐古と出会いの場所「寂れた廃墟」 「聴覚」「食器」「点滅するランプの部屋の思い出」を入手しました。
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キャプションは随時編集します。
2016-09-09 05:18:36 +0000