◆シジュ(糸守)-ミムス・O・L・アクィーリヤ・ヴィオニエ
17歳/女/152cm/武力:5知力:4/魔法騎士/所属国:雪の国
一人称:私 二人称:貴方(色布能力失効時:わたし/あなた)
「夜は好き。なんだか落ち着くんです。」
「...だ、駄目です...値引きは、その、できません...。」
◆家族
父:アズマ君【illust/58185824】
「わたしは飛べないし鏡羽ではないけれど、夜はお父さんとお揃いみたいで少し嬉しいんです。」
母:イトリ【illust/58203038】
「...1人できちゃだめですよまた迷いますよお母さん。...ここに来るまでにずいぶん迷った?.......帰り送りましょうか?」
姉妹:ミケちゃん【illust/58751720】
「ミケ、ミケあまり闇雲に進んでいてはまた道が分からなくなってしまいますよ。多分そっちではなくこっち...ああ、ちょっと待って。」
「ふふ、そうでしたか。ミケは昔から変わりませんね...とても優しい子。
...ええと、まあまだ暗くなるまで時間がありますしゆっくり帰りましょうか。」
染ノ狐とラアナの匣の間に生まれた子。白毛7尾の狐。
調香猫のアロマはミモザ。頭に戴く植物はゲンペイカズラ。
物事に動じないが、色布の能力によるものであり本来の性格は非常に臆病。他人との接触を極力避ける傾向がある。
翼は片翼が発達せず、飛ぶ力はない。試練を受けておらず、両面とも鏡羽でない普通の翼だが、血筋の影響か翼は夜色を示した。
匣の呪詛の力の強さは一定でなく常に変化するが、月夜には弱まる様。
(基本的に新月時が一番強く、満月時に最も弱まる。日中はやや強い事が多い)
◆血筋
染ノ狐【novel/6981436】/エオネロ族【novel/7034200】/調香猫【novel/6905622】/ラアナの匣【novel/6871774】
◆スキル
【祈灯の黒糸】この糸で刺繍をすると僅かな幸運の効果を対象に付与する黒糸。魔力を込め、刺繍をしていく過程で色が変わる。
【黒衣の花嫁】他人の「関心」を引き、他者と関わることで呪いの発動を促す能力。
【香の刺青】香りを持つ彼ら独自の刺青と、それに用いる香墨を精製する技術そのもの。
【色布-真深】不安や恐怖を和らげ、安定を促す力。効果を継続させるには魔力の供給が必要。
◆(9/3)素敵なご縁を結んで頂きました!
霧の国 瑠天さん【illust/58768621】
――外は相変わらずの雪で一面真っ白だ。もうすぐ夜になる。そうぼんやりしていると、店の扉が開いた。
...知らないひと。旅人だろうか、ここではない様々な土地の匂いがする。
その中に、いつだったか会った大お爺様から微かに感じたのと同じ土地の匂いがした気がした。
どうやら『お客様』のようだ。
「はい。ここの色布は私が織り、染めたものですが…貴方は…?」
「なるほど、行商の方でしたか。どうりで…いえ、こちらの話です。それで、貴方はどのような品をお望みでしょう。」
「この子達は貴方のお友達なのですね。へぇ...ヨルさんというんですか。」
行商をしながら各地を旅するという彼は、私の知らない事、見た事のない物を沢山知っていた。
私の羽の色が友達とお揃いだと、夜を共有できてうれしいと私と同じような耳をした彼は笑う。
...何だか少し、不思議な気持ちになる。
それと、近頃何故か色布の力が上手く働かない事がある。
ちゃんと、隠さなければ。
「あ、の...わたしの近くに長くいるの、良く、ないです。...貴方にとっても、私にとっても。」
そう、良くない。駄目なのに、貴方はいつも優しく笑うから、忘れてしまいそうになる。
呪いの事だけではない。
独りは怖い。けれど誰かの手を取る勇気も覚悟もわたしには無い。
例えば大切なものを得たとして、それを手放さなければならなくなった時、きっととても苦しい。
だから、何も知らない何も望まないふりをして、隠して逃げた。今までも、今も、ずっと。
それでも、私はわたしでいいのだと、わたしでなければ駄目なのだと言う。いつもの様に柔らかな笑顔で。
...どうしてだろう?
わからないわからないわからないものはこわい.......けれど
「わたしは...何も選べない臆病者です。それに、あなたを傷つけてしまうかもしれません。でも...私、わたし、は」
(本当は、お父さんやお母さんが羨ましかったのかもしれない)
青いランプの光に照らされた色布の魔力は既に切れかけて。
花の香りを纏った涙がぽろぽろと静かに零れる。
(あなたの手を取っても、あなたの傍にいても、いいのかな)
2016-08-31 15:14:06 +0000