【花冠】ネノカ【第三期】

蒼井 朔
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花冠を戴く者illust/55830776

「貴方にもささやかな幸せを」

✿ネノカ
 女/20歳/160cm/陽の国/僧兵
 一人称:私/二人称:貴方、~さん
 知力:5/武力:3

✿青を織る人々【illust/57383830
✿白玉魚【illust/57419726
✿有翼人ポルー族【illust/57165979

父:レンキ【illust/57874724
「お父様ったら女性によく声を掛けてらっしゃったんですか?え?今はもうしてない?
 だとよろしいのですけれど…あまりお母様を困らせないでくださいね」
母:リリラナ・ポルーさん【illust/57875406
「お母様、聞いてくださいな。風を見た所、明日は快晴だそうですよ。きっと綺麗な青空に
 なる事でしょう。一緒にお買い物でも致しませんか?」
弟:ルークランくん【illust/58335891
「まあ、綺麗な青。お父様が織るものと何ら変わりないのではありませんか?あら、まだと?
 ルークランは頑張り屋さんですね。でもちゃんと睡眠は取らないといけませんよ」

✿Skill
【幸呼びの青】…青を織り込んだものに、少しだけの幸運を呼び込ませるスキル。
【繊音】…僅かな音すら拾う事が出来る。水中では少し難しい。
【風詠み】…流れる風を見て、天気を占う事が出来る。晴れの日だと絶好調。

❀❀素敵なご縁を頂きました…!(8/10)
陽の国:マホロバさんillust/58276088
「こんにちは。ふふ、有難うございます。どれも自慢の色ですよ。どうぞ手に取って見てくださいな」
「え、見て、見てらしたんです…?あ、あら、可笑しいわ上手く色が…もう、笑わないでください。
 私としては大変な事で…も、もう!本当に大変なんです!」

最初の印象としては、そう。とても不思議な人。筆談をするのはどうしてかと思ったけれど、
そういう人なのだと一人納得し、けれども会話ではない方法で話すのがとても新鮮で楽しかった。
度々布を売りに出ると顔を合わせる機会が何度もあった。
その時はまだ売り手と買い手の会話しかした事がなかったのだけれど。

でもいつからだっただろうか。
確か彼が偶然、私が色を織っている所を見たようで、その様を何の気なしに語る言葉に思わず。
…思わず、だったはず。
自分では日常の一部としてずっと繰り返してきたから、だからそれを褒められるなんて事がなくて。
一人焦ってると、その人がふと、笑ったような気がした。


(―――あら?笑いました)

そこからだったと思う。仕事の事だけじゃなくて、色んな話をするようになったのは。
その延長で、もう一度織る作業を見せる機会があった。
誰かに見られながら色を織った事がなかったものだから、緊張してしまったのだろう。
普段なら意識せずに織れるはずの色は鮮やかなものではなく、彩度の低い青。

ああ、またやってしまったと。
綺麗じゃない色を、見せてしまったと思った。
けれど。

一言ぽつりと呟かれた言葉に、心が晴れたような気がした。
多分、ずっと誰かに言って欲しかったのだと思う。

そうして彼に惹かれている事に気付いた。


「マホロバさん。少しだけ、私の我が儘を言ってもいいですか?」

願うなら、貴方に唯一の幸福な青を。

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2016-08-07 03:37:28 +0000