大発乗りの戦車乗り＋小話（鉄獅子）

戦車搭載訓練の小休止中

「…お前は船舶兵になってたんだっけな。どうだそっちは？」
「任務を果たしてるだけだ」
「なんだい、つれないな。そうか、お前戦車にずっと憧れていたもんなぁ」
「…」
「けれどお前にしかできない任務ってもんがあるだろ、お互いしっかりやろうや」

日本陸軍には船舶を専門に扱う船舶兵とそれらが所属する陸軍船舶部隊という組織がありました。
揚陸艦神州丸やあきつ丸、上陸用舟艇の大発（大発動艇）などを扱っていたそうですが、戦争後期に輸送力の強化、そして戦車学校を卒業した後の生徒にまわすべき戦車が不足しているという理由から戦車兵となるべき少年たちが配属されたそうです。

慰霊祭や集会などでお会いした方々から聞いたお話で、とくにこの大発に関する思い出があるのでちょうど今日上げときます。