【キス恋】桜庭 琉桃【CS】

十六夜
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BL企画です

こちらの企画様【illust/57823956】に参加させていただきます。

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桜庭 琉桃(サクラバ リュウト)
年齢:19歳 身長:174cm
誕生日:8月28日 乙女座
大学生
一人称:オレ 二人称:お前、年上にはさん付け、同い年と年下は呼び捨て

モテたいがためにバンドをやっている大学生。
担当はボーカル。良い声をしているらしいが本人は自覚無し。
ピアノやキーボードは弾けるがギターが弾けない。練習中。
普段はコピーバンドをしているが、たまにオリジナルの曲も出したりしている。
作曲は出来るものの歌詞のセンスが壊滅的なためインストのデータばかりがストックされている。
曰く国語は苦手だとか。

髪の色は若干青みがかった黒が地毛。白い部分は以前染めていたところ。
染め直すのが面倒なのと、これはこれでカッコイイと思っているので放置している。
目の下のクマが激しいが別に寝不足というわけではない。
瞳の色は緑。カラコンではない。

ハナキリンを所持するキッカケは、ガーデニングが趣味な母親のために購入したから。

ノンケ。
女顔なので同性に言い寄られることもあるが、全力で嫌がる。
女の子にモテたいがために始めたバンドなのに何故男に言い寄られなければならないのかと悩むことも。

強く言い寄られると言い返せないタイプ。
言い返して場が乱れるなら言われっぱなしの方がマシだと思ってしまう。
しかし後々「あんなに言わなくてもいいじゃねぇか」と裏でこっそり泣いてしまう。
目立ちたがり屋。なのに傷つきやすい。

恋愛に関しては長く付き合えた子(もちろん女子に限る)はあまりいない。
が、本当に好きになると依存する傾向がある。

事故ちゅーに関して:しにたい(涙目)

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素敵なご縁を頂きました!
同じバンドのメンバー トウヤさん【illust/58355615】(最初の頃:トウヤさん)(しばらくしてから:トウヤ)



友達との何気ない会話から始まって、あれよあれよという間に話が進んで、バンドでもやろうかということになった。
お前歌上手いしルックスもまぁまぁだからボーカルでいいんじゃね?だとかそんなノリで。
楽器弾けるのかよ!親父にベース教えてもらったからちょっとは出来る!オレも一応ピアノ弾けるけど。じゃあ問題ないじゃん、やろうぜ!みたいな会話をしたような気がする。

メンバー集めの時に、友達の知り合いだか顔見知りだかなんだかで初めてその人に出会った。
でっけぇやつだなぁとじろじろ見ていたら、ハーフなんだと教えてもらった。
なるほどそれででっけぇんだなぁとか男だけどまぁ綺麗な顔してんなぁとかぼんやりと思った。
ギターが弾けるとのことで即行でメンバー入りを果たし、やっとバンドとしての活動が始められることになった。やったぜ!
ノリと勢いで始めたバンドだったけど、いざやってみれば結構楽しいし本気にもなれた。
バンドやって女の子にモテたいなー、なんて不純な動機だったがまぁこの際それは気にしない。

「トウヤさんギター出来るんスか!オレ今練習中なんスよー。今度教えてくださいよ!」

人懐っこくて明るくて話しやすい人だったからギターを教えてもらうことにした。
これでオレも弾けるようになったらもっと面白いこと出来そうだな!
ギターを教えてくれているときは真剣な顔をしてるもんだから、いつもそんな感じだったらもっとモテるだろうに…なんて考えていた。
さん付けじゃなくてもいいよとか敬語じゃなくてもいいよとか…まじ優しい…。



ある日盛大な事故が起こった。猛烈にしにたい。
というのもかーちゃんからの頼まれもので色々と買い物をした帰りに階段で滑っただけなんだが。
両手が塞がっててやべぇとは思ってはいたんだ。
前のめりに落ちかけてあっ、と思った瞬間に先を歩いてたトウヤが抱きとめてくれた。
動揺して心臓バクバクしてて、あー危なかった助かったよかったーなんて思って顔を上げて、思ったよりも顔が近かった。たぶん鼻先とか当たってたと思う。
でもそれ以上に衝撃的だったのは、トウヤの唇がオレのそれと触れていた。

簡単に言えばキスしてた。

なんか柔らけぇもん当たったとは思った。あったけぇなとも思った。
目の前にやたら整った顔があって、吸い込まれそうなほどの青い目がこっちを見ていて、察した。
そんで「あっ、しにたい」って思って、叫んだ。

「Σウギャアアアアアアアアア!!???トウヤ!!??トウヤ何で!!!???」

わけもわからず喚き散らして大迷惑だったと反省はしてる。
でもあまりにもショックだった。正直泣いた。
オレは普通に女の子が好きなのに!なんで男とキスなんてしてんだよ!!

「……ケガしてないけど大丈夫じゃない…しにてぇ…今猛烈にしにてぇよ…」

頼まれものを買ってたことも忘れてしまって。
袋の中の花のことなんて知りもしなかった。



あの一件があろうがなかろうがあの人のオレに対する態度は変わらなかった。
相変わらず抱きついてくるしキレイだとか言ってくるし、挨拶がわりにキスもしてくる。
どんな顔で会えばいいんだ、以前はどんな態度だったか思い出せない。
顔を見てしまうと何だか苦しくなるから思わず目を逸らしてしまう。

オレばっかりが翻弄されて、動揺してて。
なんであの人はケロッとしてんだよ。
…まるでガキみてぇだ。オレばっかりがいつまでも気にしてるなんて。

「…なんで、男なのに、あんなヤツに盛ってんだよ…オレ…」

あれは事故だ。
犬に噛まれたようなものとして、とっとと記憶の端まで追いやればいい。

ただ純粋にバンド仲間として憧れていただけだったはずなのに。
年上で背も高くて、ギターも弾けて、目鼻立ちが整ってるからモテそうだな、なんて思っていただけなのに。
透けるような白金の髪が、あの紺碧の瞳が、柔らかい感覚が、どうしても頭から離れない。

いつからだろう、二度目が欲しいだなんて思い始めたのは。
こんなのもう、好きだと言ってるようなものじゃねぇか!

「……トウヤ、教えろよ…キスの先ってなんだと思う?」

ライブの熱気よりも、こっちのほうが興奮した。


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最終更新8/24

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2016-08-05 15:00:01 +0000