街中の鉄道~熊本市交通局1060型電車

つばめ@描き鉄

■熊本地震からもうすぐ2ヶ月になります。
■当日私は、職場の後輩の結婚前祝いの飲み会に出席していまして、地震の発生時は帰りの電車の中、ちょうど鹿児島本線八幡駅停車中でした。突然車内中で鳴り響く緊急地震速報、乗客はみんな、手元の携帯電話を見ました。そして震動。乗車していた電車は415系1500番代、空気バネの車輛でしたが、それでも結構揺れました。携帯が伝える続報によると、熊本市内で震動7。併走する貨物線をEH500牽引のコンテナ貨物が通過しようとしましたが、緊急停止し、車内、ホームには列車抑止を伝えるアナウンスが響いていました。アナウンスから察するに、運転再開の目処は立ちません。幸い北九州では、最大震動3程度。西鉄バスの運行情報を確認すると、普通に動いています。私は居合わせた乗客に「西鉄バスは動いてますので、小倉方面はバスに乗り換えた方がいいですよ」と声を掛けてバス停に向かいました。多分、殆どの乗客は付いてきたのではないでしょうか。バスは、ほぼ普段通りでしたので、時間はかかりましたが、無事に帰宅できました。
■震災の全体像は、既報のの事と思いますので省きますが、新幹線の脱線、熊本城や阿蘇神社の崩落、阿蘇大橋の流失にはショックを拭えません。
また、今回の震災により尊い人命が失われましたが、阪神、そして東日本の教訓が活かされたこともあったのでしょう、両震災に比して最小限の人的被害に留まったのは不幸中の幸いでした。

■今回のお題は「街中の鉄道」でしたので、余震の早期収束と一日も早い復興を祈念して熊本市電を描きました。ロケは、熊本最大の繁華街である通町、バックに熊本城を望む市電沿線で最も有名な風景です。
■イラストは、一枚物で描いています。今回も、復興応援ということで、「#くまモン頑張れ絵」で描きました。

■東日本の時もそうでしたが、震災以降、九州を訪れる観光客の減少が目立ていると聞きます。確かに、熊本市内や阿蘇は大きな被害を受けていて、傷もまだ癒えてませんが、同じ熊本県でも県北の菊池や山鹿、県南の人吉などは大きな被害もありませんし、地震に見舞われた大分や湯布院もほぼ平常に戻っていると聞きます。まして他県はいわんやです。
■九州は、観光が大きなウエイトを占めています。来て頂けるだけでも支援になります。別府の有名温泉ホテルは、格安プランの提供も行っています。
ぜひ、九州に遊びに来て頂き、観光列車で温泉地を巡って、暖かい人情に触れてみて下さい。それこそ、最大の支援です。

初出:ネコ・バブリッシング社「レイルマガジン」誌2016年8月(#395)号、なお、キャプションは2016年6月に書いたものです。

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2016-07-30 13:54:28 +0000