インフィニット・ストラトスがスパロボ参戦したら ダン戦編2

たけじん

 あの戦いから1週間が経った…そんなある日の模擬戦直後― シャル「ふ~、一夏だいぶ上達したねえ。何ていうか、テクニックにも磨きがかかったっていうかさあ」 鈴「ホントね。まっすぐ突っ込んでくると思ったらフェイントで、かと思えば別の手だったりとかさあ」 一夏「へへっ、バン共々レックスに言われたんだ…「正面突破な戦い方は嫌いじゃないが、そればかりだと相手に動きを読まれ易いぞ」ってな…それでどうすべきか一緒に考えて戦法も編み出したんだ」 箒「確かにな。私もそれを指摘されたなァ…正々堂々と正面から戦う私としては痛いが、確かにそれで動きが読まれるし何度も見切られたのもあるしなァ…」 ラウラ「なるほどな…私はああいうトリッキーな戦法を織り交ぜられると、対応が遅れてしまうからなあ、少々厄介だな…それにしてもレックスかあ――」 セシリア「…あの方は、言わば世界の様々な歪みの被害者でしたね…それで復讐に走ってしまい、それで世界を変えようと…」 一夏「レックスは…やり方は間違ってはいたけど、世界を変えようと…皆の心に訴えようとしていたんだ――「人とはどうあるべきか」を…」 箒「ああ…確か、「人は神にあらず、人は獣にあらず。人が人であるために、今一度考えるのだ。『人』とは何かを、『人』は何をすべきかを…」だったか」 一夏「賢くなりすぎた人間は、人を管理し支配しようとする。まるで神であるかのように。大きな力を手に入れた人間は、弱者を食らい、どんな犠牲も厭わない。まるで獣であるかのように…進歩しすぎた『人』は、人である事をいつの間にか忘れてしまったんだ。俺は世界に考えさせたかった…人とはどうあるべきかを」…って、レックスはそう言っていたんだ…」 鈴「一夏…あんた今の割と似てたわね」 一夏「そうか? まあそれはそれとして…俺はさ、人ってのは…互いに支えあって、差別とかもなくして、困ってる人がいたら手を差し伸べて、いがみ合っても刹那が言うように対話の相互理解も込みで手を取り合って、そうやって助け合っていくべきだと思うんだ…そうやって思いやりの心を大切にするのが、人としての在り方なんじゃないかなって思うんだ」 セシリア「何だか、一夏さんらしいですわね…」 鈴「そうね…剣八先生ってドラマでも「人と人が支えあうから人なんだ。だから人という字が生まれたんだ」って言ってったっけ…」 ラウラ「む、そうなのか?そんなドラマがあるのか…」 鈴「前に小耳にはさんだのよ。興味本位で再放送観てみたら結構ウルっと来るドラマだったのよ。心に響くわ…」 セシリア「何だか面白そうですわね」 シャル「僕も今度観てみようかな」 一夏「よし、今度一緒に観るか」 *ちなみに作者は、元ネタの金八先生は観てません * 鈴「まあ話は逸れたけど…今頃バン達も、なんかやってんだろうかな~…ん?」 バン「お~い!」タタタ… 箒「お?噂をすれば…」 … アミ「みんなお疲れ様、はいこれ」 そう言ってアミ達はあらかじめ用意していたのか、ポ○リ&アク○リアスを差し出す ラウラ「おお、これはかたじけない。いただこう」 一夏「サンキューな。んぐ、んぐ…」 バン「ところで、遠目から見たけど…みんなさっきは何の話をしてたんだ?」 箒「ああ、それはだな…」 ~少年少女説明中~ カズ「そっか、レックスが言ってたメッセージって奴の意味をか…」 一夏「ああ…さっきも言ったけど、それが俺なりの答えだよ…」 バン「レックスは言ってた、「優しさを失った人間に生きる価値などない」って…散々不幸な目にあって、世界を恨んで…憎んで…それでも、世界に生きる人々への望みを捨てきれなかったと思う。だからレックスはあのメッセージを世界に向けて放とうとしたんだと思うんだ」 シャル「僅かでも人の心にある光に賭けた…って訳だね」 箒(レックスは…何だか、私と凄く似ているな。私も一歩間違えればああなっていたのだろうな…私には一夏達の様な希望の光がいてよかったかな…) 郷田「バン、一夏…レックスが言ってたらしいな?「俺はお前達に止めて欲しかったのかもしれない」ってよお…俺、それに気づけなくてな…悔やんでも悔み切れねえよ」 バン「うん…それに拓哉さんも言ってた、「俺はあいつの心が泣いていたのに気付いてやれなかった」って…みんな、後悔してるんだ…」 一同「…」 気まずい空気が流れる… 鈴「そ、そうだわ!ねえバン、あんたはレックスのメッセージに関してさあ、何か答えとか出たの?」 バン「え、俺?俺は…大体は一夏と同じ感じかな」 鈴「そうなんだ?」 ジン「あの頃のおじい様やバン君達の様な、暖かな心…思いやりの心を忘れてはならない。と僕は思う」 箒「思いやりの心…」 シャル「そうだよね…僕達もそれに救われたし…それを大切にしなくちゃね」 ラウラ「だな…嫁や教官にはそうやって助けられたものだ」 セシリア「ええ…今回の件で身に染みましたわ」 一夏「俺、作ろうと思う…レックスが望んだ、優しい世界を…」 バン「ああ…俺もだ!」 * あれから変わった事もあった―― 千冬さんやセシリアは、災害やかつての女尊男卑に苦しむ人らへの援助… ジンは海道財閥を立て直そうとしているらしい…その先人のセシリアや拓哉さん、ワッ太の助力も得るかもらしい。あと、セシリアは郷田の『社長の息子だけどカリスマ番長』ってギャップには驚いてたけど、「面白いですわね」って言ってた。郷田には人を惹きつける魅力っていうか、男前さがあるからなァ… 戦いはまだ終わらないけど、俺達は明日に向かって歩き続ける…レックスが望んだ、優しさと幸せな笑顔あふれる世界に…明日に向かって―― 郷田「お~いバン!俺達もバトルやろうぜ!」 バン「ああ!今行く!」 ――さあ、バトル始めようぜ!! ED:Little smile 終

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2016-07-20 07:11:59 +0000