あなたの墓守【illust/56726338】
◆サラ(Sara)
18歳│155cm│女
リング:左腕の青いブレスレット
泣き虫な墓守。涙もろいだけで、怖がりではありません。
墓の主には積極的に関わっていこうとし、拒絶されてもへこたれません。
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◇素敵なご縁を結ばせていただきました :+* .。*゚
墓の主:イオンくん【illust/57757869】
ずっとずっと、待っていたよ。
だって、あなたを看取って、あなたの眠りを守り続けること。それが、墓守であるわたしの宿命だから。
「はじめまして、わたしはあなたの墓守です。…ああ、だから、つまり……」
だからつまり、あなたが怒るのも無理ないの。
出逢って、改めて気づいてしまった。生きているあなたを守るためには、わたしには何の力もないってこと。
…ああ、なんて可哀想、なんだろう。涙が溢れて、零れていく。
「どこに行くの? ねぇ、待って、わたしも行く」
ならせめて、あなたが少しでも穏やかな最期を迎えられるように、
「おはよう、イオン。ほら見て、今日もとっても良い天気だよ」
「ねぇねぇお花は好き? たくさん綺麗に咲いてる場所、わたし知ってるの」
透き通るような空の色も、鮮やかに染まる花の色も、ぜんぶその眼に焼き付けて。
「ちがう、全部、運命なんだよ。わたしと出逢ったことは、その証明でしかない」
「…ごめん。ごめんね、イオン」
わたしがいるせいであなたが苦しんでいることも、
泣くことさえできないでいることも、知ってるよ。だけど、
「怖いなら、わたしが傍にいる。絶対どこにも行かないから」
わたしは、あなたの墓守。
「イオンが安心して眠れるまで、ずっとずっと傍にいるよ」
お別れがきても、ずっと。
わたしが涙を零すと、あなたは決まって嫌そうな顔をするね。
ちゃんとわかっているんでしょう、わたしが優しくなんてないことを。
だけど、どうか。
あなたに残された3ヶ月、わたしに許された3ヶ月。
どうか一緒に、生きさせて。
「…一日の終わりがこんなに切ないものだなんて、知らなかった」
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※キャプション随時編集いたします。
◆なにか不備等ありましたらお手数ですがご連絡頂けると幸いです。
どうぞよろしくお願いします。
2016-07-13 18:00:18 +0000