【花冠】クーロイ【第二期】

うつぎ
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「んん~今日の運勢は…まぁ必ずそうなるとは限らないけどね」
「母さんが父さんへ導かれたように 俺も誰かの元へ導かれるときがくるのかもしれない」

引き続き参加させて頂きます、宜しくお願い致します。


名前:クーロイ
一人称…俺
二人称…キミ/名前

【識喰み(シキハミ)】
読破した書を丸ごと記憶しすぐ引き出すことが出来る能力。
身の内に内容を取り込んだ書類自体は消滅する。

【プリヤードゥイ=エト】
星の力を額の瞳を使い借りる事が出来る一族。

一族の者其々に加護星があり、
彼の加護星はポルックス。

二つの瞳は夕暮れから明け方にかけて、
加護星の色を宿し静かに煌めく。

【引力】
離れた物を引き寄せる力。ある程度の距離なら軌道操作も可能。
ものぐさなのでよく本を取りたい時なんかに使う。
力を放出できる銀環は出しっ放し。よく飾りを付け変えたりと遊んでいたりもする。

♥素敵なご縁を結んでいただきました!
リンドウさん(貴方→リンドウ)【illust/57717472
「あれ、流れ星…ちょうど≪ポルックス≫付近から、かな。」
早朝、一つの赤い星が流れたのを見た。
隣にいた兄さんには見えなかったという。

母さんに告げると、何かを思い出したように微笑み、そして
『きっと吉兆のお知らせよ~』と、呑気に言っていた。

行きつけの本屋から、さっき注文した20冊がもう届くんだろうか…。速達ってすごいな。
__

昼寝をしていると父さんに「お前宛ての配達物が来ているぞ」と起こされた。
玄関に向かうとそこには
大きな翼を持つ少女と、その腕に抱えられている20冊の本が。
華奢な体で数十キロはあるであろう書物を平然と抱える彼女に底しれぬ興味が湧いた。
こんなことができるなんて、体の構造上ありえない。
自分の知らない何かがある、気にならないわけがなかった。

「ねえ、暇が出来たときでいいんだ。よかったら俺にその力を教えてくれない?」
__

何日か後、彼女を家に招き話を聞いた。
風を自由に操り、風よりも速く飛べる一族の子孫。そして霊山での修行で、怪力を身に着けた。
それであんなに早く、重い荷物でも届けられる訳か…。

用意したお菓子を美味しそうに食べながら、語学の勉強をしだす彼女。
あ、その言語なら

「俺、教えようか。…お代は、貴方の見てきた外の話なんてどうだい。
 あ、自己紹介がまだだったね。俺の名前はクーロイ。貴方は?」
__

「この言語はある記号を親要素にして、そこに子要素を足して成り立たせているんだよ。」

彼女、リンドウに語学やその他の勉学を教え、
対価として外の景色を教えてもらうようになってから数か月が経った。

彼女は考えることが苦手らしいが、目を輝かせながらしっかり聞いてくれる。
そして、沢山の世界を覚えていた。
彩の国の商店街にかかる、美しく鮮やかな織物が風になびく様が大変煌びやかなこと
陽の国の最果てにある民族の言葉は、自分たちが使う言語とは全く違うこと
森の国の彼女の父親の故郷は今頃青い若葉が芽吹いてるということ。

全部知らない景色。聞いていると、自分も本当に見ているような気がする。
父さんが母さんに話を聞いていた時も、こんな気持ちだったのかもしれない。

「リンドウの話は何度聞いても飽きないね。
 そうだ、俺からも…。この前出かけたときの話で面白いネタがあったから、聞いてくれないか。」

思えば、他人にプライベートの話をしたことはこれが初めてだった。
__

あの時からどうも気分が晴れない。
リンドウとは、あれからも月日を重ね、もう書物になれば1000pを悠に超すであろう会話をした。
語学の事、外の世界のこと、今日出会うまでにお互いが何を経験したか。
珍しく大声で笑ったことも度々あって。
それくらい、二人で過ごす時間は楽しかった。
それでも最後、別れる時には靄のかかったような、燻った気持ちがずっと残っていた。

ある月夜、居てもたってもいられず父さんに相談した。

父さんは微笑んだ後、「それが恋だ」といった。

…そうか
  そうだったのか

「ありがとう 俺もそう思うよ」

父さんが知らない間に母さんに惹かれたように
俺も知らない間に彼女に惹かれていたんだ。

__

「もう帰るの?」
もうすっかり太陽が落ちた日、帰り支度を始める彼女を唐突に引き留めた。

「ずっとここに居ればいいのに」

きょとん、と首を傾げる彼女に 意を決して言う。

「知ってることなら何でも教える。語学も、お伽噺も、あの星の持つ神話だって。だから、隣でずっと聞いててくれないか?
 …言い方が紛らわしいよな。
 
 リンドウのことが好きなんだ、ずっと俺の傍にいてくれないか。」


父:ティティさん(父さん)【illust/57285356
「父さんは物知りなんだよ。」
▼まだ自分の知らない沢山の物事を知っていて、とても尊敬している。

母:アル=シュオーネ(母さん)【illust/57168435
「子供扱いしないでほしいんだけど…」
▼[子供には早い話]をしてくれないからちょっと不満。でもなんだかんだで仲良し。

双子の兄:ディオスさん(兄さん)【illust/57745818
「お茶入ったよ〜。さて、話そうか。」
▼(お互い)腹の内まで知ってる大事な片割れ。知識の共有は頻繁に行っている。


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2016-07-04 18:49:00 +0000