【花冠】ツェン・ポーラン【第二期】

わたなべ
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■花冠を戴く者【illust/55830776】第二期参加作品

■ツェン・ポーラン(曽 波浪/tseng polang)
幼名:ポー・オング・ベイ
所属:森の国/クラス:従騎士(知1武2)/性別:男
年齢:25歳/身長:171センチ

■story
森の国の端っこ、海に程近い田舎にぽつんと佇む料理屋「波浪亭」
築30年以上のボロ家に力まかせに改装部分をくっつけたようなイビツな外観だが、味は案外悪くない。
開店は朝7時きっかり、閉店は店主の気まぐれ。
店主は通称「ポー」
以前は彼の母の店であり、彼は2代目。
一人前になった証として自分で自分の姓と店の名前を付けた。父と母から継いだ名前も大事にしている。

■家族
父:ギィ・オング・ベイさん(陽の国/占術師/知1武0)【illust/57165029
「砂漠から逃げ出した俺を父さんは許してくれるかな」
「ねー、父さん、構えはこれで合ってる?…ん?アレがアレって何だよ。グワーッと来たらズザーッて行くじゃ分からないって!」

母:パオタン(森の国/傭兵/知0武1)【illust/57165835
「母さんは店なんかどうでも良い家族が一緒にいる方が大事って言うけど。分かり合えないなァ」
「いやーびっくりした。まさか二人で旅行にこっち来るとは。母さんよく父さん連れ出したね?てかはしゃぎすぎじゃね?」

弟:ロゥ・オング・ベイさん(陽の国/従騎士/知2武1)【illust/57686324
「なァローよ。生きる為の才ってのは幾つあっても足りないと俺は思うのよ。お前はどう?活路は見つかった?」
「なァ~にぃ~?これでもこの食材ケッコー柔らかくする努力したんだけどなー…。……ほんとに?ほんとにイマイチか?」
「はァー!?何だお前兄に向かって…てか呼び捨てにすンな!いやでも兄さんって言われても気持ち悪いな!やっぱポーでいいわ!……で、何で言い合ってたんだっけ?」


◆素敵なご縁を頂きました!
鬼童鵺子様(森の国/傭兵/知0武3)【illust/57670287


最初、彼女に出したのはその日の朝一番に釣ってきた魚だった。
客に初めに何を出したかなんて向こうもこっちもいつもは覚えない。でも、その日のメニューは不思議と覚えていた。
「お客さん、見事なイ~食いっぷりで!あんた、傭兵さん?」
「い、いや・・んな褒められても・・ハハありがとうございます。いや、嬉しいですね。
だァって聞いてくれよ!さっきまでいたおっさんなんかね、しょっちゅう来る癖に俺の飯をゲテモノだの何だの・・」
「ン?お客さん!すみませんね、今日はもう食材が無くってサ」
「・・あ~っ、もうそんな顔するなよォ。分かった、今から舟出して採って来るから!絶対待ってて下さいよ!?」
鍵を渡すと無用心だと言われ確かにそうだと思ったが自分がそうしたいのだから仕方ない。
実際よく金は無くなる。けど、彼女が来るようになってそういうのが減っていた。
「いやァ~お客さんが丁度来てくれて助かりましたよアッハハ!もうちょっとで強盗に刺し殺、いや悪かった!」
「残念ながら用心棒なんて雇う金は・・ン?あんたが?そりゃいいや。じゃ早速今日のお代は鮎の塩焼きって事で」
良い女だなァと思った。


俺は知ってる。彼女が女性だって事。でもそれを意識するのは避けていた。客であり友人だからだ。
「お客さんは俺が出すモン何でも旨いって言ってくれますけど。何か作って欲しい好物とかないの?」
「へ~大福・・大福か。ン、あんた目の前にいる男が何か分かってます?そーんな事言われちゃ作らないわけにはいかねーよ?」
「・・どうよ?いや~菓子ってあんま作んないけど意外と面白いねーハマりそうだよ俺料理屋辞めて菓子店に・・へあッ!?」
「あ、いや・・そんな顔するんだなァーって・・はは・・あーっ!ちょっと漁に!漁行って来る!」
さて俺は困った。友人だった彼女が俺の中で急激に女性になってしまったのだ。
「君が好物を食べてる時は珍しく女の子だなァ。いンや、普段あんまりにも色気がないもので・・待て待て俺の腕が折れたら困るのは君だぞォ!?」
彼女を友人に戻したくて、意地の悪い事を色々言った。けれど、すぐにそれは卑怯な事だと気付いた。
ある日やりすぎて、椅子と机を壊されたが、彼女は俺に怪我をさせなかった。
俺はそれが嬉しかった。

続き→【novel/7146091


■種族(家系まとめ:novel/6994220)
【???】
名称もどこからやってきた種族なのかも不明だが母の種族。
特徴として生まれつき全身の骨が黒くなる。見た目は歯と爪が黒い以外は普通の人間と変わらない。
この黒い骨を持つと炎に対する耐性と加護が出来るようである。
母は釜戸の火を熱いと感じない程度だったが、長年陽の砂漠で生きてきた一族である父の血が入りポーはより強い耐性を持つ。
【櫂の守り人 イェーク】
父の種族。その櫂で船を動かせば、どんな場所でも船を走らせることの出来る魔法の櫂を作り、操る一族。

■スキル
【蜑人の櫂】
一族に伝わる魔法の櫂の製法と技法。ポーの櫂は河川向き。
父親の物より小さいパドル式だが推進力がとても強く下流から上流に上る事も出来る。
何故か無駄に揺れるので慣れない人が相乗りすると酷い船酔いを起こす。
本気で漕げば速度がかなり出るようで家族曰く「スピード出すと人格変わるタイプ」
【油煙の恵み】
大きな炎に触れても火傷をせず、過酷な熱砂でも生活に支障がない。意外と寒さにも強い。
また、料理の乗った皿を爪で軽く弾けば時間が経っても冷めずにほかほかの状態にしておける。
【御食狂わせ】
母の代から更にアレンジを加えた我流の創作料理スキル。
客のリクエストに対し何でも作る。食べられそうな物は何でも調理する。所謂ゲテモノの類も食材として扱うが不思議と旨い。


内容に不備がありましたら連絡をお願いします。

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2016-06-30 15:16:10 +0000