「僕の日本」という降谷さんの言い回し、本当にすごいなって思いました。熱い。とにかく熱い。彼の信念がストレートに表れた台詞に、とても衝撃を受けました。この彼の、熱く揺るぎない愛国心は何処から来ているのかと、考えた時、警察学校時代の同期(イラストは個人的な趣味による仮定含む)であり、きっと親友であった彼らから、強く影響を受けたのではないか……と、考えました。彼らの死も勿論そうですが、それよりも彼らと過ごした時間が、何やら孤独な少年時代を匂わす降谷さんにとって、とても大きく大切なものだったのではないかと思ったのです。そうして、彼の中でキラキラと輝き続ける時間を共に過ごした大切な人達が守ろうとしている日本(もの)を、そして守った日本(もの)を、彼は愛してやまないのではないかと。降谷零が公安の人間である以上、どんなに思い出が詰まったものでも、自分の面というか所属が割れる可能性のある写真の類は速やかに処分するのだろうなと思うのですが、それを手にかけるとき、感情を制御することに長けている(対・赤井さんはちょっと置いておく)はずの彼が、静かに温かい涙を流していたら個人的にはグッとくるなと思いました。たぶんこんな写真は、伊達さんの遺品とかから発見した高木くん辺りから、紆余曲折を経て降谷さんの元に来たとかなのでしょうけれども、降谷さんは公安の降谷零でいるかぎり、彼らが守り自分が愛する日本(もの)の為に思い出に火をつけるのではないかなって思います。辛い。けど愛おしいし、彼の揺るぎない信念が尊い。強い。けど、寂しい。彼は、燃え逝く優しい思い出を見送りながら、降谷零が降谷零であることをかみしめて颯爽と歩んでいくのでしょう。強くて、何処か危なっかしい彼を彼たらしめ、時に優しく、時に強引に、お前の都合なんか知ったこっちゃねーぜと、ぐいっと引っ張り上げてくれるのは、今も昔も彼らであってくれたらなと思います。(髭がログアウトしていますが、わざとです)
2016-06-30 14:52:17 +0000