ナナキ七癖

相摸屋 分三郎
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レイジから再び納鳴村へ光宗を連れて行って欲しいと、依頼を受けた運転手だったが、

気が付くとバスと光宗だけが消えていた

よっつん「ありゃりゃんりゃー!?バスがねえぞ!みっつんもいねえ!!どうなってんの!?これ、もしもし!?神様プリーズ!!」

神山「うむ、どうやらナナキを受け入れた君たち二人は村に入れなかったようだね、心配いらない光宗くんには予備のトランシーバーを渡してありますからね」

よっつん「あんのー・・・あっち電波通じねえと思うんすけど・・・プリーズ」

神山「まあ、やってみる価値はあると思うよ ほほほ、今迎えに行くから待っててね」

よっつん「・・・やっぱ、神様ってのはビックだね、俺もあやかりてえよ!みっつん・・・大丈夫かな?」

運転手「俺たちが乗り越えられたんだ・・・あいつなら大丈夫さ、ふふ・・美里は確かに俺の中にいる あの手のぬくもり俺は一生忘れないよ・・・」

よっつん「いや、みっつんはどうやってバス運転すんの?って話なんだけど・・・」

運転手「若いんだ、気合で何とかなるだろ 俺もやるぞ!!お父さんはがんばるぞー!とりあえず、神様とやらに合流しようじゃないか!うおおおおーーーー!!!」

よっつん「あんたもビッグだねえーーー!!!!ちきしょー!!俺も負けてらんねーぜ!!みっつん!!ぜってー帰って来いよ!!帰ってこなかったら、処刑で死death(デス)からーーー!!残念!!よっつんのらぶぽん流処刑斬りーー!!!!」

そのころ真咲は美影とらぶぽんに追われていた

真咲「やめて!!私が何をしたっていうの!?」

美影「お前のせいでチームはバラバラ、俺はあそこを追われた!!楽しいか!?満足か!?俺がヘマをやらかしたことがそんなに面白いのかぁあああああーー!?そんなんだから、いつまでたっても営業成績が伸びないんだよおおおおーー!!!」

らぶぽん「『悪い子は生きてると人様に迷惑をかけるので、処刑ですー!!!』と仏さまはおっしゃいましたー!!!!その前にううんと苦しめて殺さないとー!!まずは爪を全部はがしちゃいましょうかねええええええーーーー!!!!どうせ魔女なんだから痛くもかゆくもないんですもんねえええええーーー!!」

真咲「おかしい・・この人たちくるってる・・・!!助けて・・助けて光宗くーん!!」

一方別の場所では、丘の上で男女が会話していた

あぐり「この村の人って様子がおかしいわね」

「人間ってのは、現実を直視できねえ事が多いからね、そのためにスケープゴートとして、生贄をたたくことをしたがるのさ、先生は知らないと思うけど、今某都知事叩きが異常なほど行われててね、まるで中世のフランス革命なみだ」

あぐり「へえ、そんなことが起きてるの・・今も昔も、人の熱狂って変わらないのねえ」

「さすが先生、話が早くて助かるぜ・・・まぁ、この村へ来る奴らは心にどこかやましいもんを抱えてるからな、言うならば、人間って全部そうでしょうよ、奴らが抱えるいわゆるトラウマの類が『ナナキ』って事かな?まだ『ナナキ』については、種類がいっぱいあって、はっきりしたことがわからねえもんでね、先生がここへ来たのは俺は『塔』からの風が吹いた結果としか答えようがない、すいませんね」

あぐり「うーん、ナナキねえ、もし私がそうだとしても『cogito, ergo sum(コギト・エルゴ・スム)』ってことじゃない?」

「『われ思うゆえに、我あり』ですか・・・」

あぐり「ふふ・・そう、この世界がすべて幻だっとしても、そう考える私は確かに存在する・・・私はそう考えていいと思うわよ?だって、これは私の意志でしゃべってることなんだもの」

「ま、そう思ってくれれば俺も安心するよ、『自作自演』だと言われりゃそれまでだがね・・・」

あぐり「そう、私は誰が何と言おうと私の意志で生きています・・・もっとも、死んでるかもわからないんだけどね、そうするとあの人も・・・この村にいるのかしら?」

「そうかもしれねえな」

あぐり「じゃ、探してみようっと、探すの手伝ってくれる?」

「いいすよ、おっさん以外とこの世界を旅するなんてザーさん以来だな」

あぐり「ザーさん!?」

「ある世界のキャラクターでね、自分のまいた種のせいで、息子に殺される羽目になっちまった、哀れな男よ・・・どういうわけかしばらく、一緒に世界を旅したのさ、その時に色々議論もしたりしたね、ちょうど先生と同じように・・・」

あぐり「へえ、私だけじゃなかったんだ・・会ってみたいな」

「もしかしたら、会えるかもしれませんね、・・・今はどうしてるかな?んん?木が倒れる音が・・」

#迷家-マヨイガ-#assassination classroom#Aguri Yukimura#真咲#よっつん

2016-06-21 13:32:16 +0000