インフィニット・ストラトスがスパロボ参戦したら ダンボール戦機編

たけじん

「俺はこの世界にうんざりしているのさ。優しさを失った人間に、生きる価値などない」 伝説のLBXプレーヤーレックスこと檜山蓮は海道義光のみならず、この世界を憎んでいた…18年前、海道の陰謀で彼の父は次世代エネルギー研究所で起きた事故の責任を海道義光に押しつけられ、重傷を負って失意の内に死亡―死ぬより前に蓮と真実に自分の無実を語る…父の死後も世間からは酷く言われ、檜山蓮たち一家はやがて世間からのバッシングを避ける為に散り散りになり一家離散…これらの事で彼の心に海道や世界に対する憎しみが芽生えた。 それだけではない―ISが広まった事による女尊男卑思想も彼を苦しめ、より一層強い憎しみになった さらに時が経ち、ISによる思想はMS等の出現で薄まってもスペースノイドやアースノイドの確執、コーディネイターとナチュラルの溝、連邦政府の腐敗やデュノア社等の数々の闇…海道を調べる内にこれらを知ってしまい、彼の心の中には『地獄の業火で燃えたぎるモンスター』が巣くうのだった…そして今、イノベーター研究所にいるシーカーや一夏らに己の企みを明かす… レックス「海道だけじゃない!ISもだ!あれのせいで俺達を虐げるバカな暴君女どもが蔓延った!! そして、そいつを作り上げた篠ノ之束や!IS世界最強ともてはやされ、かの事件の真っ只中にいた織斑千冬!俺はお前達が憎いんだ!!」 千冬「ッ!!?」 一同は絶句した…千冬は女尊男卑のせいで苦しむ男性達は知っていはいたが、ここまで明確に自分らに憎しみと怒りをぶつけられたのだ、しかも『あの事件』の事もレックスは知って… レックスは連邦議会に大量の小型メガトン爆弾『ドングリ』を搭載したLBX・フェアリーを発進させ、国及び連邦政府を治めるトップ達を纏めて殺し、その後世界にあるメッセージを発信するというのだ…それを止める為、一同はエクリプスに乗り、敵艦サターンに乗り込むまで彼らは考え込む…他のスーパーロボット軍団も加勢に行きたがっていたが、同じ頃にDr.ヘルやらジオン残党やらがやらかし始めたのだ。だから小型機が多めのミッションになる。 セシリア(わたくしもかつては世の男性達を下に見て…考えてみれば、確かに憎まれて当然ですわね…) やがてセシリアは、かつての自分を愚かさを自覚し、その時の自分を殴り飛ばしたくなった 箒(彼の気持ちもわかる…あの人も姉さんやISや女尊男卑主義者のせいで苦しんで、憎んで…でも) ラウラ(何という強い憎しみだ。私も下手をすればああなっていたかもしれない…) シャル(デュノア社の件を解決してくれたのは嬉しかったけど、まさかレックスがあんな事(復讐及びシーカーとイノベーターの対立)を企んでたなんて…) 鈴「まさか檜山さんがねえ…」 一夏「ああ、俺…正直今でも信じられないぐらいだ」 鈴「でしょうね…バン達はこれからサターン突入作戦に向けてLBXの調整してるわ…バンが言ってた、レックスを止めるって…仲間としてね。あんたはどうなの?」 一夏「俺は…」 一夏は鈴が尋ねるより前に、レックスが千冬に言ったある事件について訊いた…腹を括った千冬は、一夏に事の真相を話した―白騎士事件の時の事を。 真相を語り終えた千冬は話を続けた…それでISが広まって女尊男卑が蔓延した事し、それで多くの人々が苦しんでいた事に引け目を感じていた事― 自分らが憎まれて当然の事をし、改めて罪悪感と後悔が押し寄せていた事― 千冬は言った…「私達は彼らに憎まれて当然だろう、それにどう償えばいいか…」 これを聞いた一夏は少々動揺はしたが、白騎士の正体は山野博士が睨んだ通りなのでそこは「やっぱり」と思った。しかし姉の懺悔と微かに見えた涙には何と言ったらいいか分からなかった。が…一夏は以前アスランやシンやリリーナ、多くの仲間に言われた「過去に囚われずに前を向く事」 「大事なのは過去の過ち等も糧とし向き合い、今や未来に向かって何をすべきか」 「人は過ちを犯す生き物」 「憎み合う事より許せる強さを」…等の言葉や思いがある。それにたった一人の家族である姉の気持ちを汲み…「千冬姉の気持ちは分かったよ。償いたいって気持ちがあるなら大丈夫だと思うしやる事も見えると思う。それに…今はやるべき事をやろう。復讐に走るレックスを、俺達が止めるんだ」と、決意を述べて励まし― 「一夏…ありがとう。お前は強くなったな」 「多分皆のおかげだと思う。シンやアスランやキラ…刹那や熱斗にリリーナさん…色んな人にあったからだと思う」…一夏らは、仲間に感謝するのであった。 そして始まった『オペレーションデイブレイク』…LBX隊が先行し、サターンの防御機能をマヒさせ、後続が続く…一同は艦内を進み敵の攻撃に応戦… やがて海藤ジンは祖父のデク人形に引導を渡し、彼らはコントロールルームへ…しかし他のメンバーは大量の敵LBXらの足止めの為に各所に残り、やがてバンと一夏は…。 カズ「もうこうなったら、バン達に託したぜ!」 拓也「必ず檜山を止めてくれ!」 鈴「一夏!あんたもしっかりやりなさいよね!」 箒「必ず…レックスを止めて、生きて帰ってくるんだぞ!」 千冬「頼んだぞ…希望は託した!」 一夏「行こうぜ、バン」 バン「ああ、皆…必ずレックスを止めてくる!」 *レックス「こいつは…モンスター」 そして始まった決戦 イノベイターが入手したゴーレムのデータから製作した強化型と一夏は戦い、バンはイフリートとのバトル やがて暴走したイフリートに瀕死のゴーレムすらも破壊され、手に負えなくなるが… 一夏「冗談じゃねえ!ここであんたを止めなきゃ、希望を託された意味がねえんだ!!」斬!(SE少) バン「これで終わらせる…レックスから教わったこの技で!!」 CCM『アタックファンクション!超プラズマバースト!!』 ズドーーゥ!! イフリートは…復讐の炎の魔神は破壊された…やがて一夏とバンはレックスが世界に贈りたかったメッセージを聞く レックス「人は獣にあらず。人は神にあらず。人が人であるために、今一度考えるのだ。『人』とは何かを…『人』は何をすべきかを…」 バン「それが、レックスが送りたかったメッセージ?」 一夏「どういう意味だ?」 レックス「賢くなりすぎた人間は、人を管理し支配しようとする。まるで神であるかのように。大きな力を手に入れた人間は、弱者を食らい、どんな犠牲も厭わない。まるで獣であるかのように…進歩しすぎた『人』は、人である事をいつの間にか忘れてしまったんだ。俺は世界に考えさせたかった…人とはどうあるべきかを」 レックスの言う通り…今でこそ薄れつつあるが女尊男卑思想等もそうだ。一夏にはそれが深く胸に刺さる。サターンの自爆コードが起動し、バンと一夏はレックスに肩を貸しながら道を戻る… 一夏「千冬姉が言ってたぜ…檜山さんや多くの人に償いたいって、檜山さんに謝りたいって…」 レックス「そうか…フッ、一本気だがうちの店で悩みや愚痴を言うあいつらしいな」 本当は千冬を認めてもいたのだ。やがて突入口に着き、ハープーンは切り離されようと… レックス「作れよ、バン、一夏…新しい世界を。これが俺なりのけじめだ」 2人「レックスーーっ!!」 爆発を前に彼らは誓う…レックスの望んだ世界を作る事を 終

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2016-06-20 07:09:10 +0000