考えてみればガンダム作品の宇宙空母ってかなり希少ですよね。
つい先日に第三章まで放映された『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』は次章でついに一年戦争へ突入するそうです。やはり一番の楽しみは宇宙世紀最大にして最後の艦隊戦とも言うべき『ルウムの戦い』でしょう。
ルウムの戦いではジオン軍のモビルスーツにより地球連邦軍の宇宙艦隊は総戦力の8割以上を喪失すると言う大敗を喫したわけですが、実際にこの際の戦力比を調べてみるといろいろと酷い・・・。
【ジオン軍】
戦艦:4隻
重巡洋艦:9隻
巡洋艦:69隻
小型艦:34隻
補給艦:22隻
航空機:400機
モビル・スーツ:2930機
【連邦軍】
戦艦:48隻
巡洋艦:163隻
フリゲート:118隻
小型艦:250隻
補給艦:84隻
航空機:60機
50倍もの航空戦力差があったらそら負けるわ。
しかもこの時期の連邦軍の戦闘機は主力がトリアーエズで少数のセイバーフィッシュが紛れ込んでいる程度でザクは核バズーカまで搭載しているわで、こんなのに大挙して突っ込まれたら勝てる訳ないやん。
むしろこの状況下で全滅しなかった連邦艦隊が凄いと言うべきでしょうね。しかもこの戦いでジオン軍もかなりのモビルスーツが帰還不能になって熟練パイロットをごっそり喪失したそうです。これ、ほぼ同等の航空戦力でやりあったら連邦が勝ってたんじゃねーかな・・・なんて考えながら描いてみました。
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〇アルテミシオン級空母〇
オリジナル兵器。
一年戦争前に地球連邦軍が建造した戦略級大型宇宙空母である。
宇宙世紀0070年代、艦船用核融合炉の搭載に伴うビーム兵器の実用化と誘導兵器の発達により大艦巨砲主義に傾倒しつつあった地球連邦宇宙軍は航空戦力を艦隊決戦の補助戦力と考えていた。
そのため、連邦宇宙軍における宇宙空間用の空母と言えばコロンブス級補給艦を転用したアンティータム級空母やマゼラン級戦艦を改造したトラファルガー級空母などの即席空母ばかりで運用能力や搭載能力に疑問が残っていた。こうした経緯から連邦軍上層部ではある企画と並行して実用的な宇宙空母の建造を開始した。
こうして完成したのが『アルテミシオン級戦略宇宙空母』である。本級はアンティータム級とトラファルガー級の拡大発展型として設計されている。船体はコロンブル級と同じ簡便なコンテナブロックを繋ぎ合わせた構造となっているため建造が容易で大量生産に適していた。また、本級はマゼラン級などを建造する大型造船ドックを用いずともブロック工法により建造された船体部品を衛星軌道上に打ち上げ、その場で組み立てることができる。
【諸現性能】
全長:442m 全幅:186m 全高:120m
排水量:222,500t 機関:熱核ロケットエンジン×12基
主武装:小口径メガ粒子連装砲×4基 12連装ミサイルランチャー×4基 大型ミサイルVLS×12門
副武装:中小ミサイルVLS×32門 76mm四連装対空機関砲×16基 多目的射出機×8基
搭載数:航空機×80~120機(MS×50~80機) 小型艦艇×12隻
【機密事項】
アルテミシオン級は核兵器を搭載、運用する戦略宇宙空母である。
地球圏に飛来する小惑星を静止軌道上から撃破する軌道防衛プラットホームと言う名目で搭載されているが、実際のところは反連邦思想の強いスペースノイドに対する畏怖の象徴であった。
本級はパブリク突撃艇にも搭載できる42発の戦略核弾頭を船体下面にある大型ミサイルVLSと可変式の多目的射出機から発射可能としている。また、アルテミシオン級には質量弾を用いた地上攻撃能力があり、タングステン合金などの重金属を用いた弾芯を静止軌道上から射出し、対地目標を精密爆撃することが可能だった。
2016-06-17 22:47:08 +0000