「──月に叢雲花に風、雲のかそけき、花嵐乱れし紅月輪。…構えろ」
「…そんなの…、……、死の夢は吉だと思うよ。『その人』が単に悠英に似てるだけなのか、悠英なのかにも寄るけど、
…吉じゃないのかな。『死ぬ』夢なら、ね」
「…そ、勝手にしろよ。俺はもうお前の命令なんて聞かない。悠英が怪我したって、俺には関係ない」
「家に反発したって、悠英と一緒にいなくたって、結局咲かないならどうしたらいいんだよ…
咲かせられないのは、俺が正しくないからなのか」
❁花嵐 朔玖 [ カザラシ サク ] / 玉鋼学園2年(16歳) / 西軍所属 / 男 / 165cm
立ち振る舞いの切り替えはきっちりこなすが、素は年相応に子どもっぽい。身長は冬からはあまり伸びなかった。
割と世話焼き気質で、手先が器用。半分こするのは長年の慣れで上手い。最近は半分こする機会はない。
昔こっそり飼っていた猫の死を目の当たりにして以来、動物は苦手。
叢雲家を主、花嵐家を従者とした古くから続いてきた主従関係は数代前に解消し
現在は仲の良いご近所さんのような付き合いをしている。
それでも、古くからの主従を重んじる花嵐家とそれを未だ受け入れている叢雲家の方針で
「一緒に居なさい」と幼い頃から言われ続けて食傷気味。
花嵐家を従者とし、古くから主従関係を結んできた叢雲家嫡女の 叢雲悠英ちゃん【illust/57248196】と一緒に居る。
…はずだが、最近ケンカした。
もういい、と言われて以来、世話も焼いてないし口も利いていない。何をしてても自分が口を出すことではない。
それがたとえ敵軍として対峙することでも、自分には関係ない。
お揃いのお守りは肌身離さずつけているのも、姿を無意識に探すのも、自分の意思だとはまだ自覚していない。
❁心剣:月蕾汞 [ げつらいこう ]
月下美人の蕾が付いた、白く透き通った刀。
朔玖の手に馴染みやすいよう、刀を握ると腕を支えるように月下美人の蔦が絡まる。
顕現させると、刀身がぼんやりと発光する。少し開花の兆しが見えてきた。
刀剣としての他に雷電を操り、対象の足止めや意識を奪う。
花こそ咲いていないものの、かつての主である叢雲先祖の刀に似ており、
主のものに触れるとして、顕現させている間は手袋を外さない。
相変わらず使いづらく、冬から成長している気配が見られない。
❁ 闘乱祭夏ノ陣2016:illust/56065265
❁1年夏: illust/50654283 ❁1年冬:illust/57247912
2016-06-05 14:20:31 +0000