こちらの企画【illust/55830776】に参加させていただきます。
鼠の長老は言いました。
「一族の再興を願って、娘をこの世で一番強いものの嫁に差し上げよう!」
花嫁に選ばれた娘はこう呟きました。
「くそたりぃ」
◇環乃緒(たまのお)
森の国*29歳*女*体長12cm(尾は25cm)
見た目に反して口と態度の悪い三十路。
一族の婚姻適齢期が15~20なので、立派な嫁ぎ遅れ。
魔王統治の影響で、とは一族の年長者の言葉で、実際は同族の若者からはかなり敬遠されている。
本人は「華麗奔放」が座右の銘であり、常にマイペース。
年の事も一族の中での扱いもまったく気にしていないが、ただただくそメンドくせぇことに巻き込まれたとぼやいている。
長含む年長者たちの懇願もあり、なんでもいいがとりあえず貰い手が決まるまでは精々喋らんようにしてやろうくらいのことは思っている。その後の事はまったく考えていない。
花魁の様な優雅な口調だが、言葉の端々に汚れが目立つ。
性格以上に見た目に反した脳筋で、障害物はとりあえずぶち壊す。小難しい事は考えない。
自分の体の半分はある堅いクルミもかかと落としでカチ割る程度の女子力(物理)を持つ。
◇括緒乃民(くくりおのたみ)
鼠の獣人。成人の体長10~20cm程。
細くて長い2本の尾を持つのが特徴で、その長さは自身の体長の倍以上もある。
15歳になるとその長い尾の先を丁寧に結いあげ、成人の儀とする習慣がある。
細く長い尾であればある程美しく結いあげられるため、尾は細く長いほど美しいとされる。
低木の地下や、木を刳り貫いて集落を作って暮らしている。
◇スキル
《括式演武》
小さい体躯からは想像もつかない強靭な脚力を駆使した体術。
自分たちの何倍もある蛇も、顎を蹴り砕いて卒倒させるほど。
《おむすび作り》
一族の名物で好物。祝い事にはいつだっておむすび。
◆素敵なご縁をいただきました。
森の国 ワンロンさん【illust/57371138】
「騙されていんす」
『戦に巻き込まれ、言葉を失った哀れな娘』と一族の者に言い含められ、自分を引き取った青年に言葉をかける。
「これこの通り、わっちは口もきければ、塞ぎ込んだ事も一日たりとてありんせん。間抜けな程にお人よしな主様をだまくらかして、わっちを押し付けようって魂胆でありんすよ。小賢しいくそじじいでありんす。黙ったまんまでいようと思いんしたが、馬鹿正直な主様に現実というものを教えんしょう。わかったらさっさと何処へでもお行きなんし。わっちはこのままとんずらこいて、勝手気ままにさせてもらいんす。金輪際、たやすく他人を信じるのはやめなんし」
あけすけな口をきいた自分に、「優しい」とのたまう。
彼女は思わず目を丸くした。
「……主様は、”まぬけ”な上に”大”が付く程のお人よしでありんすなぁ。救いようのない虚けでありんしたか。……ま、わっちは既に主様に身請けされた身。主様が捨てる気がないとかぬかすのなら、わっちが勝手に逃げだすわけにもいきんせん。何処へなりと連れて行きなんし」
「……ほんに、モノ好きな……はいはい、わっちは環乃緒でありんす。どうか末長く可愛がっておくれなんし」
青年の優しさに触れ、誠実さに絆され、やがて彼女も少しずつ、丸くなっていった。
「主様の肩の上は、案外と収まりが良いように思いんすな。振り落とさんでおくれなんし」
「主様が働いて、わっちが養われるだけというのは性にあいんせん。こう見えて力はそこそこありんす。さ、まずは括緒一族自慢のおむすびを食べて、力をつけなんし!」
「主様は、ほんに心が広く、優しく、誠実な殿方でありんすな……わっちではとても釣り合いんせん。それでも、こんなわっちを優しいと、主様が言ってくれたあの日から、きっとわっちは………どこへでもお連れなんし。どこまでも、いつまでも、主様が望んでくれるなら、ワンロン。お慕いしていんす」
◇申請について
年齢種族所属能力問わず、相性重視で考えています。
「強いものに嫁がせる」とありますが、周囲が勝手に考えているという設定だけなので強くなくても大歓迎です!
婚姻以外の既知関係もお気軽にお声かけください。
万が一にもメッセージ頂けた場合は、48時間以内にお返事させていただきます。
もしそれ以上連絡がつかない場合は、お手数ですが再度ご連絡下さいませ。
不備等ございましたら御手数ですがご連絡下さい。
どうぞ宜しくお願い致します。
◇素材お借りしています。【illust/21485860】【illust/52507515】
記載が遅れ大変申し訳ありません。
2016-06-03 15:54:23 +0000