こちらの企画『人形館の安息日』【illust/56445263】に引き続き参加させていただきます!
〜プロフィール〜
シロフォン-xylophone-
身長:160cm
一人称:私
二人称:貴方、呼び捨て
第一場面【illust/55559635】
第二場面【illust/56178403】
第三場面【illust/56734303】
走っていると、時折足元に石が現れるようになった。水音と共に駆け、躓いては転ぶ。
分かり合えない相手はいないし、みんな良い人だから友達になれる思考。更に前向きになり、殆どのことを明るく解釈するように。
警戒心は相変わらず無い。
憎むものは『それ』だけ。人は憎まない。目の前のあの人だって、傷つけばあの人の友達が悲しむだろう。
だから私は傷つけない。話そう。誰も壊すことなく、憎きもののみを、壊してみせよう。
ーー軽やかな木琴の音が聴こえる【novel/6840942】
〜ココロのカケラ〜
予感:5-破壊 「誓いは壊れない」
たいせつなもの:7-人形 「貴方も、離れても友達」
おもいだしたもの: 5-魚 「狩られるだけの私じゃない」
ギフト:3-地の呪い 「轟音と共に起こる揺れが私の脚を絡め取った」
確信:×××
第一場面ココロの共鳴:ドライエックさん 『貴方のために私は動こう』【illust/55607649】/【illust/57165004】
「このぬいぐるみを持ってると、ドラエとも繋がっている気がする!」
「並んで歩けたら、それはきっと素晴らしいこと」
第二場面ココロの共鳴:ラジェルさん 『貴方と一緒に楽しもう』【illust/56585689】/【illust/57655679】
「一緒に何かをしたなんて、自慢できることじゃない?」
「また一緒に紅茶を飲んで、話すんだ」
第三場面ココロの共鳴:フォーカさん 『貴方とずっと友達でいよう』【illust/56974003】/【illust/57582215】
「離れてても友達。私はそれをよく知ってるよ」
「フォーカはきっと大丈夫! 信じてる!」
〜行動方針〜
ハンドメイドバンドエイドの元へ辿り着く気満々。走り駆け抜け正面突破しようとしているがよく転ぶ。着ぐるみやマネキンとの会話は諦めた。
着ぐるみやマネキンを攻撃することはしない他、攻撃しているドールを見つければ止め、宥めに入る。
怖がっていたり困っているドールがいれば手を引いて走ろうとする。
彼女自身が攻撃されたとしても反撃はしない。
会話で和解するスタンスを崩さないが命の危険を感じると逃げる。
〜素敵な方とココロの共鳴をすることができました!〜
マリウスくん【illust/57463523】(ギフト:5 風の呪い)
向こうが私に害意を持っているとしても、私は傷つけない。
逃げようとしても時折足元に現れる呪いに足をすくわれ、水音を途切れさせて転ぶ。
スリルに溢れたーーそう、スリルに溢れた逃亡をしていると、遠くに自分と同じ存在が見えた。
剣を、鏡を、舞う魚達を使って着ぐるみ達と応戦する影。
ーー傷つけるのは、良くないよ。
そう言おうと、水音と共に走り出す。
今度は転ばないように祈りながら。
彼ーーマリウスは不快を表すことも無ければ、その刃を向けることもなく剣を振るうことを止めてくれた。
代わりにと出てきたのは、言葉。
「一緒に、行こう」
共に行くことを、迷うことなく選んだ。
着ぐるみも、マネキンも越えて走る。
マリウスの手にある灯りが行く末を優しく照らす。それに気を取られた、その瞬間。
水音が途切れた。
足下に不意に現れるそれにつまづき転ぶ。再びの痛みを覚悟した。まぁ、そんなこともままあるかと。
ーー気づけば、痛みはない。見ればマリウスに身体は引き揚げられていた。
ありがとう、なんてはにかんで、またパシャパシャと水音は鳴り出す。周囲を舞い踊る色とりどりの魚達が眼に映る。まるで、いつか見た魚たちみたいだ。
こんな時に、懐かしい景色を思い出す。もう会えないあの子と一緒に見た光景。
ポツリと現れた一抹の寂しさを、首を振って払う。大丈夫、離れていても、会えなくても繋がっているんだから。
言い聞かせるようなその一言は、マリウスの耳にしっかりと届いてしまったようで。
けれど、それも話題に繋がるのなら良いか。
それぞれの出会いに耳を傾ける。マリウスの眼が、ぬいぐるみから伸びる赤い糸を辿ったような気がした。
✳︎
「私はね、どんなことでも受け止めていきたいの」
それは滅びで、死で、別れだったけど。
外に出たところで誰もいない。
もう誰にも会えないとしても、誰かに傷つけられたとしても。私はただ、受け止めて。
傷つけるのは良くないから。誰だって傷つけられれば悲しむ人がいるから。それならーー
考え事を遮るようなマリウスの声。
願いを聞いて、なんて。
✳︎
君を、傷つけないで。
反芻する。あぁ、何だろう。
もう、いなくなってしまったと思っていた。
外には誰もいない。ここまでで出会ったみんなもいない。だから、私が傷ついて悲しむ人などもうとっくに消え去ってしまったのだと思っていた。だから、他の誰かが傷つくくらいなら、私が傷ついた方が良いのだって。
違うんだね。
違ったんだね。
「まだ、いたんだ」
私が誰かを傷つけまいとするように、私は私をもう傷つけないと。
約束をしよう。
「シロフォン、一緒に。今を 孤独 を壊そう」
次に壊すべきものは、壊したいものは。
もう、決まったよ。
ねぇ、マリウス。
私たちは、これからも、きっと。
一人きりじゃないんだ。
懐かしいような風が通り抜ける、ホールへの道。
今、この手は確かに繋がっている。
『誰かのために、自分が傷つかないこと』
『一人きりなんかじゃないこと』
『歩いて、進み続けること』
『とても、静かだったこと』
〜×××〜
何か問題等ありましたらメッセージなどでご連絡くださいませ。
それでは、よろしくお願いいたします。
2016-05-31 15:02:32 +0000