言わずと知れたAR-15シリーズの生みの親、ユージン・ストーナーが手がけたもう一つの小口径ライフルにして、部品の組み換えにより様々な形態に変化できるシステム・ウェポンのはしりとも言えるのがこのストーナーM63であります。
設計はアーマライト社を去ったストーナーがキャデラック・ゲージ社に新型銃のコンセプトを持ちかけたことから始まり、1963年には試作型が完成しています。
最も基本となるのがフルサイズバレルとバイポッドを装備したこのライフル型ですが、連射に耐える強度を必要とする機関銃に組み替える前提のためにレシーバーもかなり肉厚で、空虚重量でも4kg近い重さがあったようです。(なのでこの謎ポーズも相当キツいと思われます)
この他にもサバイバルカービン型から電気式トリガー型までどえらい数の派生形が存在しますが、どのモデルもライフルとしてもマシンガンとしても使いづらい面があったことから米軍に大口採用はされず、その後どこの国にも採用されないまま姿を消してしまったちょっとせつない銃でもあります。
M16と設計者が同じとは思えないほどに各部のデザインは無骨ですが、全体的にはとってもスマートでカッコよく、実銃同様に組み替え可能な電動ガンとか出ないかなーなんて思ったりしてしまうくらい好きな銃の一つです。
2016-05-15 08:45:50 +0000