アリス「あら、通信? 誰かしら・・・ああ、サラじゃない。久しぶり、元気にしてた?」
サラ「ボス、久しぶりー! 元気も元気、超元気だよ! この間なんて師匠に教えてもらった護身術を試してみたら師匠をふっ飛ばしちゃう位には元気だよぉ!」
ア「それはまた、元気そうね・・・で? こっちに通信してきたってことは何か用事があるんでしょ? どうしたの?」
サ「あ、うん。実はこの前また姉御が水に落ちてしまってねえ・・・そのことで苦労したからちょっと相談しようと思ったのさ。姉御の体を作ったリンゴ姉さん(リヒメ)は何か通信に出ないようだし」
ア「ああ、リヒメは今温泉に入っているのよ。今こっちは温泉旅行中だから。で、ウルシの事だけど・・・昔リスタルが読んでた錬金術の本に、確か布製品のトラブルに対応した薬品を作る術が書いてあったのよ。内容はまた後で確認するけど、ちょっと問題があってね」
サ「というと?」
ア「材料は大体覚えているんだけど、その中で必要な強い酸性を持つ魔物の体液を切らしているのよ。そちらで手に入るようだったら後で送ってくれないかしら? 残りの材料はこちらで用意するから」
サ「了解だよ! あ、それと粘土と包帯宛に手紙を書いたから青い服の郵便屋さんから受け取ってって、粘土たちに伝えておいて・・・うん、じゃあ切るね」
シュウ「ずいぶんアリスさんと話し込んでいたけど、何を話していたの?」
サ「あ、師匠。実は・・・(かくかくしかじか)」
シ「強い酸性の魔物の体液ね。確かこの奥の第二階層でそういう魔物が出てくるってウィート副長たちが話していたから、お昼ご飯を食べ終えたら午後の修行はそっちに行こうか。その魔物、服を溶かすから気をつけないといけないんだけど」
ウ「服・・・って、布を溶かすの!? それってあたし危なくない!?」
シ「あ、その辺は僕に考えがあるから安心して」
サ「了解だよ。これは色々と頑張らないとねえ・・・ところでさあ、ボスたち今温泉旅行に行っているんだって。あたしも温泉に入りたいよお」
シ「温泉ならアークグランレイカー内にあるから、今日の修行が終わったら入りに行くといいよ。場所は教えるから」
サ「やったあ! ・・・そういえば師匠、服が和服になっているけどいつものはどうしたの?」
シ「ああ、この間ネヴァーランドの永久炉にいた巨大ゴーレムとの戦闘で刀だけじゃなくて服もボロボロになっちゃったから、今まとめて修復中なんだ」
サ「なるほど」
シ「(そういえばウルシから結婚するって言われたけど、なんて答えたらいいだろう。結婚って大事な事だから慎重に考えて答えを見つけないと・・・)」
ア「それにしても青い服の郵便屋、ねえ・・・」
ヒノト「お客様、いかがなさいましたか?」
ア「いえ、なんでもないわ。それにしてもここの温泉はいいわね、また後で入ってこようかしら」
ヒ「ありがとうございます」
久しぶりに投稿しました。時系列はウルシさん帰還(illust/55671511)後になっております。
この後、シュウたちはグランノアダンジョンの第二階層に行く予定です。
ちなみに、サラさんがリヒメの事をリンゴ姉さんと呼んだのは、リヒメの名前の由来がリンゴの一種からとっているからです。
お借りしました
サラさんとウルシさん(illust/52383805)
アリスさん(illust/49665738)
ヒノトさん(illust/49681460)
キャプション内のみお借りしました
粘土さんと包帯さん最新版(illust/56502537)
ウィート副長(illust/49679970)
自分の
思わぬ告白に悩んでいるシュウ(illust/49956718)
キャプションのみのリヒメ(illust/49732638)
何か問題がありましたらご報告ください。
2016-05-13 14:39:21 +0000