illust/56769647
こちらのお話をお借りしました。
問題等あったら申し訳ございませんOTZ
貴方は・・・。ずるい・・・。
貴方はずるい人・・・。
本当に・・・ずるい人・・・。
あの時だって・・・。私のこころをかき回していく・・・。
根拠があるのかとおもったらあやふやで・・・。
でも・・・。すごく、優しかった暖かかった・・・。私が今まで合った人の誰よりも・・・。
私のこころをかき回していく・・・。彼の言葉が私の魂の呪縛を壊していくように・・・。
貴方を・・・好きになってしまった・・・。いけないことなのに・・・。
子供の頃から、私は自分にずっと嘘をつき続けていた・・・。親に対する仮初の憧れ・・・。
それを叶えるために築き上げてきた仮初の理想・・・。それを目指した結果の悲劇・・・。
仲間にも本当の自分を見せることなんてできなかったし・・・。
私の恩師にもそれを見せることができなかった・・・。怖かった・・・ずっと怖かった・・・。
我欲に塗れた自分が本当の自分なんだってことに・・・。
でも、私はもう我慢できなかった・・・。借り物の正義は結局私を味方してくれなかった・・・。
身勝手なのはわかってた・・・仲間を裏切ることだともわかってた・・・。でも・・・。
私はもう、国の人形になる気力がなくなっていた・・・。
本当の自分が求めていた理想がそこになかったから・・・。
そんなこと誰にも言えるわけ無い、言いたくない嫌われたくない・・・もう限界だった・・・。
私は仲間に刃を向けたくない・・・。願わくば戦いから降りて彼のそばにいたくなった・・・。
彼といるとありのままの自分でいられる気がする・・・。
私の心がそう叫んでいる・・・。
言いたい・・・でも言えない・・・。怖い・・・。失望されるんじゃないかって・・・。
★
◆トガラシ「どうしたんだ?さっきからうつむいてるようだが・・・。」
◆紗々「あなたは・・・ずるい・・・。でも・・・。そばにいたい・・・でも嫌われたくない・・・。(小声)」
紗々はか細い声で聞こえないようにつぶやく・・・。
◆トガラシ「えっと、なんか言ったか、聞こえないんだが?」
◆紗々「なんでも・・・ないです・・・なんでも・・・ない・・・。」
紗々の声はどんどん震える
◆トガラシ「えっと・・・そんな顔されると俺が困るんだが・・・。」
トガラシは困惑する
◆おミケ「ふむ・・・・・。」
おミケはその光景を眺めている。
紗々は羽織と額当てを外して折りたたむ
◆トガラシ「どうするつもりなんだ?」
◆紗々「キゼンの兵士ではなく、一人の人間として生きたいんです・・・。」
私はじっくり彼と話したかった分かり合いたかった・・・。国や信念に縛られずに・・・。
◆トガラシ「とりあえず、ずっとここで立ち話してても足がつかれるだろ?」
◆紗々「はい・・・。」
◆トガラシ「茶ぐらい用意するから落ち着いてから話すか。」
◆紗々「すぐに答えれなくてごめんなさい・・・。」
◆トガラシ「別に謝らなくてもいい、なんか悪いことしちゃったな俺・・・。」
◆紗々「貴方は・・・。優しいのですね・・・。」
◆紗々「お言葉に甘えさせていただきます・・・。」
紗々はトガラシとおミケについていくのであった。
お借りしました。
トガラシさんillust/55669363
おミケさんillust/55656377
銀灰龍illust/55782257
紗々illust/56447983
あのときillust/56132672
過去の呪縛novel/6675798
問題等あればご一報どうぞ対処しておきます。
2016-05-10 14:16:34 +0000