手ごたえがあった。
その青年は、刃が刺さると驚いた顔をしていた。聞けば、怪我をするのは久しぶりなのだという。
妖刀だからかもしれないね、と答えると妙に納得したようにそうかと静かに呟いた。
その顔はどこか痛々しく見えた。
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戦火が花びらのように舞う中、桜の中で逃がした青年のことをふと思い出した。
さて、彼は無事にかえることができたのだろうか。
しかし戦いの最中こんなことを考えていてはいけないな、まだ桜に惑わされているんだろうか。
とにもかくにも、この戦い生き延びなきゃね。
【illust/56608499】前半の回想はこちらの手前くらいですいろいろすみません…
お借りしました テンユウさん illust/55960508
【不折の赤刃】 illust/56584871
期間中最後となります、ありがとうございました!
「烏天狗」ミカノ illust/55664876
2016-05-01 14:40:04 +0000