複数の邂逅と魂喰らいが引き起こしたどす黒い瘴気は王都の中枢まで到達していた。
九文院善陰は悟っていた。もはや自分の手では彼等を救うことはできないと。
ならば、悪あがきに自分の言葉を送り届けよう。
いつの間にか数多くの死線を乗り越えて来た友と、生き別れていた娘が傍らにいた。
合図や言葉は要らなかった。三人は―――――叫んだ。
「『斬空』よ!貴方達を愛している!だから―――――」
――生きろ――
夢か幻か現実か―――――彼等が憧れた空なる刃が、遥か頭上に居る気がした。
九文院 善陰illust/55682399
⇒邂逅illust/56592906
元倭 雷地illust/55691361
⇒好敵手との別れillust/56638569
九文院 菜々illust/56445265
⇒子鬼、王都にてillust/56581591
隊長illust/55644800
【斬空】illust/55644679
⇒生きてください。
2016-05-01 14:10:17 +0000