鳩森さとこ敵部隊の拠点付近は手薄であると言ったのは誰だったか。
奇襲作戦などは露と消え、敵陣に押される兵たちは歯噛みした。
…猛威を振るう、僅か数名の軍勢の中に、彼らの娘程の年恰好の少女がいる。
その眼光は、どれだけ傷を負おうと血潮の様に赤く輝き、
その角は、天を刺さんと力強く伸びる。
「まさか、緋野（あけの）の鬼がいただなんて…」
誰のものか、ひどく掠れた声が、吹き荒れる戦風にかき消されていった。
----------
◆緋野の一族（ｱｹﾉﾉｲﾁｿﾞｸ）
オハラに古くから存在する鬼の一族。
妖気の類いを一切持たない代わりに飛びぬけた身体能力を持ち、優れた者は山をも割るという伝承も残っている（さすがに眉唾ものではある）。これまでの歴史上の大戦でも活躍していたが、現在は人知れぬ山深い里に閉じこもっている。
天へと伸びた鋭い角が特徴。それが長く、太い程力が強いとされている。
順序が逆になりますが、補足的な漫画は数日の間に上げます。
本人は変化に気づいていません。「何だか体が軽いなー」と思っています。
半分は人間ですので純血に比べると劣りますが、いつもよりは元気です。
（角に関しては一時的なもので、皆さんが拠点へ帰還するころにはいつもの姿に戻っているだろうと思います）
2016-05-01 13:29:35 +0000