夕方になると、西の空に金色の星が見えるという。
「…何してるの?しろ」
「道導を作ってあげてるの。こうやって…帰る方向がわかれば、迷わないでしょう?」
「それ、どこを指してるの?船?」
「そうね。船でもいいわ。尾原でも、どこでも」
「自分で言うのもアレだけど、神様っていうのが一番傲慢で自分勝手でわがままなんだから。
ようするに、なんでもアリってわけ。今外で起きてる喧嘩だって、ただの余興かも知れないってこと。
だから、わたしの大好きな人の子が…自分の居るべき場所を迷わないように、忘れないように。
宵に登る金の星が、道を示してくれる。戦場で迷わないように、ね」
■白雲の魔法みたいなもの。戦場にいる迷子は空を見上げてごらん、きっと足元を照らしてくれます。
白雲【illust/55883854】 風葉【illust/55644126】
■PFT新津【illust/55643642】 最終章ふぁいと!【illust/56431506】
2016-05-01 13:17:13 +0000