この戦いも幕引きが近い。
思えばここに来るまでにいろんなヤツに出会い、そしていろんな目にあったよ。
頭領を探しに新天地にやってきた少女。山猫衆に祖父母がいたらしくそのために頭領を追いかけてきたようだ。
オハラの朽葉党。はじめて出会ったのは矛先崎での黒髪の剣士。そして色無き少女。
「朽葉党(家族)に手を出すたぁ…覚悟はできてるだろうな?」
…その後に朽葉党の姉御にはきつい怒りと殺気をぶつけられたな。
そして桜の下で見たあの記憶。母は俺を庇い亡くなり、父は俺を海へ逃がした。そんな記憶を僅かながら思い出したよ…
この人達は誰かの為に行動している。戦っている。今までの俺はそうやって動いたことはなかった。全ては自分の為だった。この新天地まで遥々やってきたのも。
―あたしはどうすればいいのかい―
紫鬼にそう尋ねられたことがあった。「知るか。」あのときは軽くあしらったが、今の俺にも分からない。
ただ―
「俺はどうしちまったんだろうな。」
皐翠はそっと兜を外した。兜は形を変え身に纏われた。
「今はあの人達のように。父と母のように、目の前にある者を守ろう。」
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というわけで誰かの為に力を使うと誓った皐翠が覚醒しました。キャプションからは分かりにくいですが兜は今まで羽織っていた上着(?)と融合しマントになりました。
あと1日もないんですね…ですけど最終章!王の間の決戦!!はりきっていきましょー!!!
2016-04-30 16:15:46 +0000