ライアンロロpixivファンタジアT -新津新天地編- ✥ illust/55643642
✥ 最終章「新津を継ぐ者」【illust/56431506】
:: 殯雲、喪上り雲（もがりぐも）::
死体や廃屋等の忘れ打ち捨てられたモノの情念や虚しさ、物悲しさなどが年月を経て蓄積され醜気と化し、意志を持つ妖と成ったもの.
// もがり八雲（ もがりやくも ）
人や物の悲愴、喪失感、又は強欲、劣情、浅ましい情念を好む遺恨の澱みかす。欲どしく、あらゆる煩悩を以て人を籠絡する。
質の良い反物やきらびやかな装飾品を身に付け、死装束と赤煙を纏って現れる。
喪と未練の寒煙迷離に生まれた下賎でさもしい化かし物。人の虚しさと浅ましさを執拗に「もがる」。
法と経典と性善説を嫌い、ある時とある高名な寺院に納められた霊験あらたかな経を食い荒らしたことで
神仏の罰が当たり、概念の御霊とも言える真名を奪われ無法自在であった力を化代に封じられる。
その罪は百八万の善徳積むことによって償われるとして、善行行脚の修行を強いられていた。
よって今ここに百八万の善徳を納め御霊返される。【行脚満了illust/56481277】
が、それは確かに誰かにとっての善行であったかもしれぬが自我欲の上であったことは明白である。
再度百八の煩悩を行使することで再びその戒めは架せられ、そう間もなく贖罪の旅は再開さるることとなるであろう。
真心なくてはお徳に非ず。神仏様はすべてお見通し。
予定として期間中の交流返しは難しいのですがお役に立てること等ありましたら敵味方問わず自由にご利用下さいませ。
相変わらず首落としても手応え無く霧散するのみ。本体に戻りテンション高め。気軽に祓っていってね。
ただのもやであった時分 ( illust/55741461 )
「 ああ、真に窮屈な日々であった。餌に媚び諂うのは労が耐えぬ。しかし今は実に気分が良い。
我が名はもがり。遺物不浄に弔うものの名。
うぬらの死の淵には甘美に腐した死者の夢を見せてやろうぞ。 」
2016-04-24 15:08:04 +0000