【人形日】リータス【第二場面】

雫石
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人形館の安息日【illust/54961214
第二場面【illust/55915595】も引き続き参加させて頂きます。よろしくお願いします。

最終更新:5月3日 ココロの共鳴

■リータス/男/171㎝

ココロのカケラ:2
予感:4悲観
たいせつなもの: 頭飾り
おもいだしたもの: ――
ギフト: ――
確信: ――

第一場面【illust/55683679

自分に出来る事は何もないと思いこんでいる悲観的な青年。
果たさなくてはいけない何かが自分にもあったのだろうかと考える事が増えたが、思い出す事に躊躇いを感じている。
思い出したところで自分に何が出来るのか、何も出来ないのなら思い出さない方が良いのではないか、と悩み続けている為、相変わらずその行動は消極的。
積極的にココロのカケラを求める者がその瞳には眩しく映っている。

□第一場面の共鳴相手:スターチスさん【illust/55814898
「健気な子だから……何だか放っておけなくて。無事だと良いけど」

■行動方針
カナリアメモリーさんに言われるままにお手伝いをしている。賑やかな所は苦手な為、端の方で大道具の作成。繊細な作業より力仕事の方が得意。
第一場面の共鳴相手であるスターチスさんの事を気にかけていて、時折周囲を見回してみたり、近くにいる人に見かけなかったか尋ねたりしている。

■ココロの共鳴 4/25 良いご縁を頂きました。有り難うございます!
セトゥラシスさん【illust/56276510

果たすべき何かが僕にもあった気がする――。

ある少女との出会いが切っ掛けでそう考える事が増えた。だけど、それを思い出す事にまだ躊躇いを感じている。
このままカケラを見つけて良いものか悩み――けれども、カケラを見つけさせようとするかの様に状況は勝手に変わっていく。
何だかよく分からない場所で、カナリアメモリーという女性に命じられるまま大道具を作成しているのが良い例だろう。
何故だか彼女の命令に逆らえないのだ。
前にも、こんな風にあれこれ言いつけられて何かをやらされていた様な……と思いながらも次の作業に移ろうとした時だった。

「ねぇそこのきみ、運ぶの手伝ってくれない? 一人だとちょっと大変なんだ」

振り返ると少年がたくさんの絵の具を抱えていた。
少年はセトゥラシスと名乗った。自分の事が知りたいらしく、その為なら何だってすると言う。思い出す事を躊躇い、半ば命じられるままに動く自分とは正反対だ。
絵の具を運ぶのを手伝うと、少年は背景の修繕作業を再開する。塗り途中だったらしい湖の絵に次々と色が落とされていく。
何気なくその作業を見守っていたら筆を目の前に差し出された。思わず少年の顔を見つめる。

「ずっと見てるからきみも塗ってみたいのかと思って」

別にそういうわけではなかったのだが、何だか断るのも悪い気がして筆を受け取る。奇妙な緊張を覚えながら、見様見真似で塗り始めた――のだが。

「……個性的、だね」

微妙な表情で少年が呟いた。明らかに反応に困っている。
どうやら自分に絵心はないらしい。これ以上邪魔になる前に大道具の作成作業に戻った方が良さそうだ。

「……セトゥラシス。悪いけど、ここも直しておいてくれるかな」
「うん……分かった」

少年が色を重ねていくと透き通った青い湖に生まれ変わっていくのだから不思議だ。
この分なら自分が失敗してしまった部分も上手く誤魔化してくれるだろう。
その場を離れようとして――ふと思い出した様に少年の後ろ姿を見つめる。

「セトゥラシス 、君は自分を知りたいと言うけど。思い出した記憶が自分にとって良くないもの――悲しい事や辛い事だったら君はどうする?」

手を止めて少年が振り返る。

「……確かにその可能性もあるけど、逆に良いものの可能性もあるんじゃない? それを確かめる為にもこの先もカケラを探すよ。何も分からないままよりいいから」

けれども、同時に少年は不安そうな表情を浮かべた。一瞬の事だったけれども。
その考えはなかったのか、或いは考えない様にしていたのか――出会ったばかりの少年の心中を察するのは難しい。
ただ、自分の悲観的な性格が悪影響を与えてしまったのなら非常に申し訳ない。

「ごめん。余計な事を言ったかな。僕は悪い方向性に考えすぎていたのかもしれない。」
「……思い出した事を後悔するかもしれないけど、思い出せて良かったって思う事もあるんじゃない?」

少年の言葉に確かに……と頷く。
思い出さなければ良かったと後悔しそうで。思い出したところで何も出来ないのなら、いっそ思い出さない方が良いのではないかと――ずっとそう思っていたけれど。
でも、思い出したい記憶が本当はあるのかもしれないし、もしかしたら今でも自分に出来る事が何かあるのかもしれない。そう考えると、思い出す事に意味がある様な気もする。
この不思議な場所で目覚めてからそんな風に考えた事はなかったけれども。

「セトゥラシスのお陰で少しは前向きに考える事が出来そうだ」

知る事を楽しむという発想はなかったけれど、人の考え方を知るのは良い事かもしれない。
良い影響を受けられる可能性もあるから。勿論悪い影響を受けてしまう可能性もあるけれど。

「ありがとう、セトゥラシス 。君がこの先何を見つけていくのか興味がある。……また、会えると良いな 」

少年と別れて舞台で使う大道具を作成しながら、今までとは明らかに違うものがある事を感じた。
自分の事が知りたい――と強く思う様になったのだ。

――知らない事、分からない事による不安も確かにあるから。

自分は一体どんな人物で、そして何があってこの場所にいるのか――。
自分がいるべき場所はここではない――と、そう思うのだ。


(4頭飾り+9鏡=13 1+3=4 4:羽)

■申請について
性別、欠片の内容は問いません。キャラの相性を重視で、お互いにとって良い関係が築けると良いなーと思います。
もし申請をいただける場合、ご希望の関係性があれば一緒に書いておいていただけると助かります。
良いご縁があります様に。


メッセージを頂けた場合は1~2日で返事をさせていただきたいと思っていますが、それ以上経っても返事がない時はお手数ですが再度ご連絡をお願いします。

※何か問題・不備等ありましたらご連絡頂けると助かります。

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2016-04-15 14:16:08 +0000