🐶こちらの企画に参加させていただきます
君と暮らせば〔illust/55554290〕
🐶倉知 恵叶(くらち けいと)
14歳/中学2年生/159cm/誕生日:4月8日
一人称:おれ 二人称:お前、~サン
ツンツンしている中学2年生男子。喧嘩っ早い。
母親は幼いころに他界、父親も去年交通事故で亡くした。
病床の祖父が退院するまで親戚を渡り歩いているが、中々相性がいい家がない。
今の家族とは喧嘩が絶えずついに家を飛び出した。
🐶素敵なおうち
絶望さん【illust/56326780】宅に住まわせていただくことになりました!(アンタ・ヤツ→まどかサン)
×月×日
今日もまた喧嘩した。
あの家もダメだった。この家もダメだった。次もきっと次の次もダメに決まってる。
もう行き先なんてみんな押し付け合ったせいでなくなってきた。
余計な口出さずに放っておけよ。そしたらおれだって。
×月×日
おっさんが仕事の知り合いとか言う変なヤロー連れてきた。
妙な日本語だし変なテンションだし、外国人?って思ったら違うらしい。
絶望って書いてタエ・マドカ。変な名前。
どうせまたすぐに追い出されるだろう、でもこんな強烈な名前は忘れられそうにない。
「布団かベッド?寝れるならどこでもいいし。どっちでもいいよ、んなもん」
×月×日
ヤツはマネージャーらしい。聞いたことない歌手。本当なのか?
休みなのに仕事に行った。大人は忙しい。ずるい。
「ふーん、仕事。まあせいぜいこき使われて来いよ」
まだいってらっしゃいは言えなかった。
×月×日
ヤツが授業参観はないのかって聞いてきた。
「授業参観も三者面談もついでに家庭訪問もねーよ! あったとしてもお前赤の他人だろ! これねーよ! ばーか!」
うっとうしい。うっとうしい。でもなんか調子狂う。肩透かしってやつ?
今までの家とはちょっと違う。布団はとても心地がいい。悪くは、ない。
×月×日
つまんないことで意地張って、勝手に家を飛び出したって言うのに追いかけてきた。
マドカサンの名前とおれの名前、逆なんじゃないかって。
会った時からずっと思ってたけど。
「アンタんち、他のどこよりもあったかいぜ。ん? なんでもねーよ」
こんな出会いもあるのなら絶望なんかじゃない。
(そして久しぶりに今、心から言える気がするんだ)
「ただいま!」
2016-04-13 13:21:44 +0000