企画元さま✚きみと暮らせば + [illust/55554290]
✚野月こずえ
| 26歳 | 154cm | 9月15日生 | A型 | 乙女座 |
バツイチ子なし未亡人。OLを続けながらマンションに一人暮らし。
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勿体無いほどすてきな居候さんとご縁を賜れました…!(16/4/16)
✚上和田吉郎くん【illust/56220062】
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切っ掛けは些細な事。むしろ、彼にとっての心象はあまり良くなかったかもしれない。
「……あら? ね、あなた、この間の…。――やっぱりそうよね、この間はごめんなさい。
却って不快な思いをさせてしまったみたいで申し訳ないと思ってて……え、…?」
同じ時間帯、同じ服、同じ鞄。
先日会った時と全く変わらない様子に再び声を掛けた。
「…そうだったの…。…あの、差し出がましいけれど。家探しの間だけ、家に来る?
就職するにも住所不定だと仲々受かりにくいっていうし、どうかしら」
「改めまして初めまして、私は野月こずえと云います。……上和、田…吉郎、さん?
少しの間だけれど、よろしくね。仲良くしましょ」
「上和田君、ただいまぁ。…ごめんね、いっぱい待たせちゃったでしょう? すぐにご飯作るわ。
そういえば上和田君は何が好きなの? 食べられないものとか、あるかしら?」
「もしもし、吉郎君? あのね、天気予報で午後から雨なの忘れてたの。
早く帰ったらお洗濯物取り込んでおいて貰っていいかしら、お願い」
「本当?バイト決まったの?よかった、おめでとう…!いっぱい頑張ってたものね…!!」
少しずつ、少しずつ彼との時間が増えていくたびに、胸の奥がちくちく痛んだ。
触れる手に、見据える眸に、鼓動が早くなる。
「子供扱いって……どうして怒ってるの、ねえ、吉郎君、ちゃんとこっちを見て」
「……どう、して…そんな風、に云ってくれるの…?本気にしそうになるから……だめ、」
―――…どんなに否定してももう認めざるを得ない。私は、あなたが
2016-04-11 10:19:16 +0000