やらないといけないことがあるけど、どうにも色々他のことに手に着かず…
保存してから、この「では、いこう」がまるで心中特攻みたいに受け取られやしないかと冷や冷や…
違うんだ。
猿倒してりばいを生かすための作戦なんだ。
特攻ではなく、より勝利に近づくための作戦です。
ブラフと猿に煙幕はるために出撃するえるびんと、そのサポートを受けて猿を討ちに行くりばいなんで~。
えるびんが自分で答え合わせをすることは諦めたから、それをりばいとシガンシナ配置組に託したっていう~そういう意味なんだよ~ああ~わかって~
「ありがとう。」は、わかると思いますが、えるびんの望む回答をりばいがしてくれたことです…念のため…うほ、自作品の説明カコワルイ
▼以下感想
えるびんの夢は、答え合わせもあるけど、それを自分がしたかった、ということが大きいんだろうね。
実際いろいろ事実が判明してきて、新兵時代の自分を思い出して、それを自覚したんじゃろね。
巨人=人類とわかったときに、りばいちゃみたいに落ち込むより先に答え合わせの一部ができてニヘっとしてしまう自分を自覚して、この違いこそが彼の罪悪感てことなんでしょな。あの笑いはそれくらいの意味なのかな。
これを我欲という人もいるけど、公に繋がる情熱であって、まったく決して不純な動機ではないし、まして呪縛みたいに捉えられるものとは思えない。
進撃は、常に「人類のために」より「自由」を優先するべし、という精神を貫いてきたんだから、えるびんの夢自体は決してマイナスとして描いてる筈ないんです。
闘いは、集団の利益に個人の尊厳が犠牲になることの連続ですが、そもそも自由=個の尊厳を確保する目的を共有した闘いなのであって、世界の真実を暴きたいという冒険心は否定されてるわけがない。アルミンが否定されてるようには読めない。
えるびんにこれがあるからこそ、兵を生かす作戦を考えて20年前後の壁外を生き抜けたんだし、滅私奉公精神では、できるかぎり兵を生還させ経験値をあげる長距離索敵陣形に至れなかったわけですし、マリア崩壊後になし崩しに人類が滅ぼされずに済んだわけです。
だから、重荷になったとしたら「自分がする」の部分ですよね。
彼自身の好奇心のせいかもしれないし、父を殺した原因だったからかもしれない。(私は後者はキッカケで、メインは前者と思うけど)
えるびんが夢のために兵士になった自分を自虐するのが、私には凄っっっっく不自然に感じてたんだけど、今回「自分が地下室を開けられる可能性」より、「自分が死ぬことで残した誰かが地下室に辿り着ける可能性」が高くなったときに、「自分で」答え合わせをすることを諦めざるを得なくなった…て流れだったので、ああ、だから兵士の生還を後回しにしてでもシガンシナの地下室に行きたい自分の内心に気付いて懊悩しちゃってたのかと感じましたです。
こういう事態になったときに、自分はそっちを選んでしまう気がする、だがそれはやっぱりダメだろう、自分じゃなくてもいいはず(12巻の私の代わりはいる、てのは、この時点では内心の自覚が薄かったということですな)。
いや、でも。
20数年の兵士生活、すぐそこにある目的、でもここで他人に託さないといけない。彼らを捨てて壁の上からシガンシナに降りられたら、もしかしたら自分で地下室に立ち会うことは可能だったかもしれない。
そんな本心を抱えながら、でも壁の両サイドピンチになったとき、えるびんはマリア側に降りたんよね。
りばいだけは、えるびんが新兵時代以来隠してきた本心を知っていて、なおついてきてくれている。そのりばいにとって、つらいつらい選択をさせるためにね。
りばいは、自分を犠牲にして兵団とえるびんが生き残る可能性を優先して考えるけど、えるびんの意志とえるびんが選択したことを理解して、彼の希望に沿う選択をしてくれたわけです。
彼の性格ならそれこそ臓腑を引き裂く想いでしょう。
えるびんの20数年分の兵士生活の重荷を引き受けてくれたわけですよ。
えるびんモンペとして、感謝にたえませんです。ホントりばいちゃんがいてくれてよかったよーありがとよー
ただ引っかかってるのが、彼がしたかった答え合わせは、今後の人類のためにも必要な情報のはずですが、述懐を観るかぎり、あの場にいる誰かに答え合わせを託した描写がないことです。
私は、答え合わせが目的のえるびんだからこそ、初代王が隠すことを選んでしまった「世界の真実」を受け止められるんじゃないかと思っていて、だからえるびんは地下室を開ける瞬間には「私が立ち会わなければならない」と言ったんだと思ってました。
えるびんが死ぬとしても、世界の真実を受け止めて人類解放にエレン達が進めるように、何かしらを伝えてからかなと予想してたわけです。
父の仮説の段階では、そんなに暗い仮説じゃなかったんだと思うんですが、おそらく最近得たその情報から、容易に受け止めきれない厳しい真実も伴うものと察して、だからコトここに及んでも仮説を披露しなかったのかなと考えてました。
そうでないと、なんか不自然じゃないかなと。
自分が地下室に立ち会うことと、仮説を独占することってイコールじゃないじゃん?別に共有してても立ち会えればいいわけじゃん?でも共有はしなかったわけで。
なので、今答え合わせを託された人がいないのが私は引っかかります。
彼の抱いてきた真実(仮)は、一部はナイルが覚えているでしょうけど、この場にはいないわけで。
あのふっきれた笑顔の後にりばいに託したのかどうか…
もしくは、回想か何かでアルミンが推理していってくれるのか…
彼が父の代から引き継いだ仮説をここで霧散させてしまうのだけは、メタ的にも今まで長々と作品中で引っ張った意味がない。
イサヤマンはいつもこういう「あれ?でもこれは?」て疑問があると、後から答えを出してくるタイプの文法なので、勿論今回もそうだと思って待っていますが。
そんなわけで、えるびんが夢をここで諦めたことには今はまだ納得しないでおこうかなと思ってます。
来月か再来月か、もしかしたらえるびんの死後、地下室に行ったりばいとはんじと104期が内地に戻ってナイルと話すときまでかかるかもしれませんが、それまでは、ただただ、待ちの態勢で。
よしんば、近日中にえるびんの死が訪れるとしても、彼の答え合わせは死なないはず。えるり物語は終わらないのだ
2016-04-09 21:29:08 +0000