◆4/29:メッセージを1件確認いたしました。
◆天と地の世界樹【illust/54032140】、第3期【illust/56065975】に引き続き参加させていただきます。
◆<臥待竜>ツクヨミ
月を待ち、闇に臥す竜。闘技場の剣闘士として、母が遺した大太刀を優雅に振るう。うなじの刻印、尾に巻きつく鎖の紋様からも分かる通り、正真正銘「堕ちた者」。だが、根は穏やかで気長。目の前の人を放っておけない律儀な一面がある。所謂、おとん。
欲望を喰らう性質故に、他人の強い想いに惹かれながらも、欲や願いをとても恐れている。
◆両親
父親(前期お相手様):闇堂さん【illust/55658903】
「父様の気配・・・凄まじい。僕など、父の前ではまるで木端のようだな。」
母親:カゲツ【illust/55559872】
「母様、貴方は父様のことを忘れても、父様に忘れられても、そのお傍を離れないんだな。」
「決して正しい道ではないが、二人を見ていると、こういう愛もあるのだと思えてくるんだ。僕は・・・二人を恐ろしく思っても、嫌うことなどできはしない。」
放っておけない弟:邪見さん【illust/56373709】
「弟よ・・・またこんなに喰らってしまったのか。良い、良い、そう殺気立つな。僕と手合せしよう。そうすれば少しは落ち着くかもしれない。」
(邪見の龍の姿の雄大さは、父様に似ている・・・人の姿の華やかな顔立ちは母似だろうか。弟は二人に愛されている。たとえ、覚えていなくとも。)
◆種族:
魔鶏:邪眼を持つ鶏の妖。
欲喰金魚:金魚と欲深な主人の性質が結びついたもの。欲を喰らい生きる。
陰竜:影を喰らい、魂を喰らい、光届かぬ「陰」の中に住まうもの。
◆スキル
☆石死眼:目のあった者を石に変える呪いの邪眼。ツクヨミは右目だけ受け継ぎ、眼帯で隠している。愛し、身も心も捧げた者のみ打ち消すことができる(片思い可)。
☆欲食み:他者の欲を吸い取り、自らの妖力に変える。欲を吸えば吸うほどに力を増すが、裏を返せば、欲がないと飢えて死んでしまう。
☆渦眼:渦を巻いた眼。色は様々だが赤が基本。この世とはまた別のものが見える。ツクヨミには相対したひとの「欲望や願いの末路」が見える(※極端なケースを映すものであって、完全な未来視ではない)。それを放っておけないため、誰に対しても世話焼き、忠告的な態度になってしまう。
◆婚姻について
この度素敵なご縁をいただきました!ありがとうございます!
シーラさん【illust/56151521】
月が雲にぼんやりと覆われた、不安を煽るような朧月夜。
所在なげに翼をはためかせて決闘の熱を冷ましていた僕は、もうひとつの月に出会った。
空がいかに曇ろうと、澄んだ金糸の髪は輝きを失わない。
「君は・・・」
ため息と共に零れた声に、勝気な水色の瞳が振り向いた。
何か用かと問うてくる涼やかでよく通る声に、そのときの僕は声を失い
代わりに彼女の不信感たっぷりの表情を貰ってしまったのだった。
『お前はどうしたいんだよ、はっきりしろ』
俯きかけたとき、心の中で彼女は僕に問う。
『声に出して言ってみろよ、そうすれば逃げ出せねえって気持ちになるだろ?』
本当にそうだろうか。僕もそんなことができるのだろうか。
最初は疑心暗鬼で、口の中で呟くだけをやってみた。
彼女の、光の筋のようなまっすぐな視線を辿り、横顔を盗み見ながら、声に出ない独り言を繰り返していく内に、僕の中でひとつの「言葉」が紡がれる。その意味に気付いたとき、不思議と翼に力が行きわたり、彼女の望む場所ならどこへでも一緒に行けるような気がした。
今度は月が澄み渡る、明るい夜のこと・・
「シーラ、僕は多分・・・ではなく、す、すまない、睨まないでくれ。きちんと言うよ。だから、聞いておくれ。」
「---・・愛している。」
「シーラ、僕は君と歩んでいきたい。でも、今の僕ではだめだ。鎖が邪魔をして、君の隣は歩めない。だから、どんなに時間が掛かっても、ここ(影)から抜け出して、君のところへ行くよ。」
「もしかしたら、君を先に世界樹の元へと送ることになるかもしれない。頼りない男で本当にすまない・・・。でも、僕は諦めない。逃げない。だって、君が“言葉”を教えてくれたから。」
「僕を、待っていてくれないか。いとしい人。」
◆プロローグ<月黄泉>
闇に臥し、闇に溶け、静かに月の出を待つ青年が居た。
「臥待竜」の異名を持ち、闘技場で大太刀を振るう姿は正しく竜の如く。
だが竜の名は「名」だけであって、彼の姿は竜ではなく、力もそれに及ばない。
父のように深い闇であったなら、月は更に輝くだろうか。彼は自問自答する。
そして今日も、ただ一つの月を追い求め、ひたすらに夜空を舞う。
影の叢雲に黄金の輝きが隠されてしまうなら
・・・彼自身が叢雲になる他ないのだ。
2016-04-06 13:05:43 +0000