「中津森、終わったようだねえ。では始めようぞ」
仙には、滋養のある肉は不要、温まる毛皮も不要。折れ刀の霊獣を求め、狩り晒された魔物の死骸は森へ還る。
『森サカ月(もりさかづき)』 … 骨髄と霊の体を持つ魔物。小さな生き物を飲み込み、血と霊力を吸収して大きくなる。
この度の事件で人の味を覚えた個体は、豊富な霊力を吸って巨大化し、人型のもののみを狙う危険種と化しているようだ。
半透明で美しいが、よく見ると骨や血管、伸び縮む喉などが透けている。
名は仙人が見た目から、「海月」と「杯」を捩りに捩って勝手に付けた。
「妙な五人組が見せてくれた拓図に、いたね」
百妖血拓五葉図(illust/55968207)の二葉目より、“実像”を想像させていただきました!
「ついでに、まだ森に閉じ込められている迷い人がいるようならば助けよう。敵将と協力したカジタ殿に倣い、籍を問わず。…うむ、できれば女人が……いや、誰でも」
次は間に合いたいモジ仙人 illust/55796599
PFT新津新天地編 illust/55643642
2016-04-04 17:12:07 +0000