「戦場で武働きとは幾千年ぶりかね。実に愉快だ。」
「国の為なら命が惜しくないとな。では遠慮無くいただこうか。」
「戦場での加護にはあまり期待をせんでくれよ。
もっとも、加護を受けたからと言って矢弾は当たる時には当たろう。」
「武芸の指南になら覚えはあるぞ。結局最後に頼めるのは己の腕一つだ。
おっと。神がそんな事を言っては身もフタも無いかな。」
「牛はいいぞ。可愛い上に乗り物にもなる。しかも美味しい。」
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久万彦(クマビコ)
身長:166cm 外見:16~18歳 実年齢不明(数千年は神様やってる)。一人称は「俺」。少年の割に少しめの声。
衣装の補足【illust/56046097】
新天地でオハラ勢力として参戦している剣士。
飄々として穏やかな話し方をする少年だが、戦場では凜然とした武人の空気を纏う。
物腰も態度も老成しており、何処か浮き世離れしている。
広々とした袖の中には何でも入り太刀もここから出てくる。豆大福が常備してあり気軽にくれる。
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その正体はオハラで信仰される神の一柱。
精霊やら神やらが気軽にウロウロする新天地で隠しても仕様がないので普通に素性を明かしている。
元々は古代のオハラで活躍した人間の英雄であり武人。死後、荒々しい戦いの神として奉られたが、
長い年月を経て、信仰が民間に移るうちに、神徳が曖昧になり、
天候の神・農耕の神・病の神としての性格も持ち、現在では随分と穏やかな神となった。
オハラの田舎には小さな社がしばしば見られ、民間信仰の対象となっている。
この度の新天地を巡る戦いに際して、道々の社に
戦勝祈願や戦地に赴く家族の無事といった願いが集まり、それらの集合体として現世に顕現した姿。
不完全な形であり、神としての霊験はほとんど無く、物知りで剣の腕が立つ青年という程度。
それでも神として備えられた知識は本物であり、旅の道すがらに寄る村で、
村の若者に武術を教えて自警団を作らせたり、
一週間の天気を言い当ててみたり、家畜の機嫌を良くしてみたり、
大がかりな奇跡こそ起こさないが、ささやかながら何となく役に立っている。
武器は自らの社に奉納されていた宝刀。ついでに現在の依り代でもある。
名工によって鍛えられた業物だが刀装具は装飾性が強く使い勝手はあまり良くないらしい。
頭に生えているのは牛の角。
畜牛の守護神でもあり(農耕に関わる信仰の模様)その象徴。好きな食べ物は牛肉。
オハラの都にクマビコを祀った本社があり、その本性は牛に乗った老人の姿とされる。
【illust/56103891】
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【新津新天地編】illust/55420982
【八百乃万】タグお借りしました。
【illust/55643854】ロゴお借りしました
2016-03-27 13:54:08 +0000