――新津近侍衆、和葉と千里姉妹――
和葉「……あれは……」
千里「この森土着の物の怪、ってわけでもなさそうね。
何かの術で作られた傀儡か何かかしら。こっちに向かってくるわ。
それほど強い力は感じないけど、周りに同じような気配がわんさか……
術者を叩いたほうが早いかも」
和葉「……そう。気をつけて、千里」
千里「姉さんもね!」
――朽葉党・仮陣地――
朱里「あ、カマドが敵と接触したみたいです。強そうな気配が2人、かな。
タイガの人みたいですよ兄さん」
木枯「お、早速か。おっし、案内しろ朱里、早速おっぱじめようぜ!」
朱里「少しは落ち着きましょうよ兄さん……うわ、カマドがあっという間に何体かやられた。
情報どおり近侍衆の人たちかもしれませんね、私も行きますよ。心配ですから
うっかり兄さんが相手を殺しでもしたら手間ですし」
木枯「そりゃうっかりはあるかもしれんけどよ、俺ぁ殺すつもりはねえぞ?
柴の旦那が城に入るまでの時間稼ぎができりゃいいし。
しかし、お前が敵の心配とは珍しいな、いい男でもいたか?」
朱里「兄さん好みの美人姉妹でしたよ。そりゃ、敵なら容赦しないですけどね。
生かさず殺さずで痛めつけたほうが治療に人員割くから敵を減らせるんですよ。
そういう意味では、兄さん同様に殺すつもりはないですけど」
木枯「お前ホントたまにえげつねえ事言うよな……兄ちゃん引くわー」
そんなわけで。鬼天狗さんとこの和葉・千里姉妹illust/55675690と、
朱里が能力で作った偵察・単純作業用の傀儡「カマド」が接触。
それを知覚した朱里と木枯がそちらへ、という感じで。
彼女らはほんに可愛いので接触したかったのです……
以下カマドの解説。
・カマド(竈人)
朱里が能力で作った偵察・単純作業用の傀儡(ゴーレムの一種)。
一定の指令(今回は周囲の偵察・タイガの人間と出くわしたら攻撃)で動き、
胸の炎から放つ火炎放射・火弾とそこそこ硬い四肢が武器。
また、朱里ならば視界を共有することも可能。
土があれば簡単に作れるため、戦闘においては周囲の偵察や陽動に使用される。
存外に動作は機敏でパワーはあるが、所詮単純な指令で動いているだけなので攻撃は単調。
一般兵でも多少心得があれば倒せるぐらいには弱い。
胸の炎が動力なのでそこを消されると機能停止する。
2016-03-24 19:39:10 +0000