【花の書】
とある事件で鬼にさらわれた少女が握っていた謎の書物。
解読と分析の中、古来より「花」と解釈できる文字が多数見受けられたため、「花の書」と命名されました。
その内容は実に穏やかで、幸せに満ちた鬼と少女のお話でした。
花国最古の書物「鬼の書」の続きであることが見て取れ、悲しい生贄の果てに鬼と絆を結ぶお話であることが分かります。
【学者の解釈】
花国の民に稀に現れる不思議な力とは、この鬼から少女へと渡された「花」なのではないか。
かつて活火山であった霊山を静め、その頂から出ている鬼は、まるでその災厄を背負い溢れているようにも解釈できるとのことです。
国中で溢れ、迷惑極まりないこの鬼が、噴煙や溶岩であったなら?
想像もしたくない大惨事であり、もはや人の手ではどうすることもできない厄災でしょう。
鬼が「厄」となり花軍が「花」としてそれを退治する、否、遊んであげている...鬼は大きな自然災害で生まれた妖怪などではなく、花国の大切な一員なのではないでしょうか。
【霊山の鬼】
花の書が国中で話題になり、鬼への気持ちが晴れていく花国の民達。
その少し前、学長の宝千と陸軍は霊山で動かない鬼について調査を行っていました。
どれだけ不思議な力を駆使し退治しても、その実態が消えないのです。
そこで学者の意見を元に、医療軍でその鬼を治療してみることにしました。
治療目的で不思議な力を使うと、鬼はたちまち動きだし、いつものように笑って消えていきました。
治療した医療軍達は、鬼が動けなくなるほど霊山噴火という「厄」が大きかったことを肌で感じたのでした。
ここだけのお話ですが...力強く結託し、医療の立場で奮闘している医療軍に感化され、鬼の治療という突拍子もないことを思いついたと、学長の宝千は語っていました。あと花の書の挿絵は徹夜作業だったそうです。
■今後も新たな発見があるかもしれない話題の書物は、鬼の事件が明け次第出版にこぎつけるのだそうです。
■鬼に関するご質問等御座いましたら主催の方へご連絡下さい。
この作品を投稿後、鬼の情報は全て公開していく予定ですので、不明な点などがありましたらどしどし質問お願い致します。
■鬼の書はこちら【illust/49486369】
2016-03-20 14:52:09 +0000