「すっげーーーーーいい天気!こんな日は歌でも歌おう!」
「今日はどの物語にしようかな~?」
「火事でなにもかも燃えてしまった資産家の話?
一家心中でひとり生き残ってしまった母親の話?
それとも君の話を聞かせてくれるの?」
「そんな酷くて悲しい話、僕だけ知っていればいいよ。忘れちゃえばいい。
大丈夫、僕はとても慣れてるんだ」
■基本情報
ベルハルト
男性/15/170cm/僕-君
母親:ペコラさん(illust/55274587)
父親:アディール(illust/55348397)
姉 :ドリーさん(illust/55663998)
底抜けに明るく元気な自称吟遊詩人。馬鹿なので何にでも感動する。
元々病弱で消極的な子供であったが、両親が世界樹へと身を捧げて姉が家を出たその数日後、
自身も外の世界へと踏み出し、相棒(シャムセーヌ)と出会い、どうしてかこうなった。
旅の目的は、母親から引き継いだ記憶に住まう<奥様>を捜すことである。
理由はない。ただ会いたい、その一心で、街から街へと唄い巡っている。
収入源は大きく二つ。
一つは吟遊詩人。路上で物語を唄い、日銭を稼ぐ。
語られるのはその声と姿に似合わず悲しく救いのない物語ばかりであるが、
時に人の不幸が生活のスパイスになる民衆に彼の歌は人気がある。
一つは忘れさせ屋。スキルを用い、依頼者の忘れたい記憶を消すことができる。
しかし能力の特性上、その内容をベルハルトはつぶさに知る事になる。
記憶は実質、依頼者からベルハルトへと移動し、それに対して報酬を得ている。
また、そのもはや自分しか覚えていない悲劇的な出来事をアレンジし、辻で吟じる物語へと編集している。
■スキル
「君のロードムービー」
対象自身の過去のエピソードを聞くと、対象の記憶の中のその時の情景がベルハルトの中で再生される。
このスキルは自動的に発動し、本人の意思とは関係が無い。
「僕だけ知っていればいい」
上記スキルで見た情景を封じ込めた鉱石を吐き出すと、語り手にその記憶を忘れさせる事が出来る。
ただし、ベルハルト自身は忘れることが出来ない。また、自身に対して使用できるスキルではない。
石はその時によって様々な色形を成す。記憶の内容に関連しているようであるが、
馬鹿なのでその相関性はよくわからない。
石を砕くと記憶は元の持ち主の元へと戻る。
「おやすみ大好きな人」
母親から引き継がれた記憶の中に残っていた子守歌。
1日1回まで、誰かひとりを強制的に眠らせることができる。
■素敵なご縁を戴きました!
ジョェーラさん(illust/55614325)
同じ弦楽器でも随分趣が違って、
興味を持って声をかけたのは自分からだったと思う。
随分と邪険にされたが結局仲良くなって、一緒に道端で演奏したら
いつもより多く小銭が投げ込まれた。
それからその街に滞在する間に幾度か会い、幾ばくか同じときを過ごし、
気づいたら名残惜しくなっていて、その街を旅立つ日を少しずつずらしていた。
何時発つのだと聞かれてもなんとなく言葉を濁した。
探し人を捜さなくてはいけない理由と、探さなくてよい理由を一緒に探していた。
そしてついに意を決して、旅の道具を売ってしまったのだ。
記憶の中の彼女に「ごめんね」と声をかけても、返事はなかった。
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あるとき演奏を聞いてほしいと言われて、何を今更といった。
その音は初めて聞くようで、とても懐かしいようで、
あたたかいメッセージに溢れていた。
「…ね、伝わった?ぼくの音色、ぼくのキモチ」
幼い顔をした年上の彼は、そう言って此方を見ている。
嫌な記憶や悲しい出来事以外の誰かの気持ちを受け取ったのは初めてだったから
自然と涙が溢れて返事をするどころではなくて
それでも何度もうなずいていた。
■他
種族性別問わず関係を募集しています。
頂いたメッセージは即日~3日以内に返信予定です。
参加させて頂きます:天と地の世界樹(illust/54032140)
世代交代企画初参加のため、不備などあればご容赦下さい。
2016-03-14 17:06:46 +0000