こちらの素敵企画様、帝都探偵物語【illust/54016135】に参加させていただきます。
「いつどんな時でもおやつとお昼寝は欠かしちゃならないよ。じゃ、おやすみなさい♪」
▼ヴィルジリオ・ラド/28歳/179㎝/貿易商/探偵。
帝都に住む外国人。貿易商と言っているがいろんな商業に手をかけて多岐に渡っている。
しかし家に行くと上着を脱いでソファで大体寝ているもんだから謎の多い紳士である。
商船のある岸から大通りを真っ直ぐ北へ。
人力車の通れるギリギリの道幅、入り組んだ道を通り抜けた先に彼の邸宅はあるのだとか。
▼交流について
twitterなど外部で…、がほとんどになるかと思われます。
▼関係、申請について
(03/01追記)素敵なご縁を頂きました、ありがとうございます!
素敵な助手様 アリサ・クリーモヴァ 嬢【illust/55224712】
これは僕の昔のお話。
どこぞの華族階級の夫婦が僕の屋敷にやってきて半信半疑のまま泣きついてきた
『娘が誘拐された、助けてくれ』
正直あの当時は自分の地固めの意味もあって仕事もたくさんあるし、
そんなものを手伝うのはとってもめんどくさかったのだけれど、
生まれつきの愚か者である僕は
つい、その手を微笑みながら取ってしまった。
「もう犯人の居場所は分かってますよ。クリーモヴァ殿そしてその奥方、
しかしながらそこに貴方がたの大切なご子女が五体満足で、かつ“無事に”生きているとは限りませんが。
…?ええ勿論冗談ですよ?さ、参りましょうか。」
辿り着いた先で、1人、小さく膝を抱えてた小さな女の子を見つけて
とりあえず自分の上着を脱いで、包んで、綿のように軽いその子をお姫様抱っこしたっけ。
「もう大丈夫だよ、お嬢さん。あ、ビー玉見る?綺麗でしょう?僕の宝物なんだ。だからあげないけれど。」
時は経って、上昇する景気、経済、文化とともに帝都がさらに不穏なニュース三昧になった昨今、
成長したあのご令嬢は僕の探偵助手になると意気揚々と転がり込んできた。
まあ見事に世間知らずではないかと、先が思いやられたけれど。
兎にも角にも、今日も丘の上の屋敷はぽかぽか暖かく賑やかだ。
「…そうだよ、寝ているんだよ僕は。全くもって世話焼きさんだなあ、キミは。
僕的には寄り添って一緒に寝てくれた方が嬉しいね。フフ、なんちゃって。冗談だよ。」
「うん、アリサ嬢の淹れる紅茶は味や温度ともに素晴らしいね。
というかキッチンに置いてある何百種類の茶葉の中から僕が好きな銘柄が良く分かったね?うん、関心関心。」
「(クスクス)お褒めに預かり光栄です、アリサ嬢。
では一曲、ハッピーエンドたるこの終演をこの私めと共にダンスで飾るのは如何でしょうか?
さあ、お手をどうぞ。」
「感謝はキミを心から愛して大切に育ててくれた、
あの時必死になって探していたご両親に向けるものであって、
本来ならば趣味で探偵をしているような僕には要らないものさ。
つまり、こんな僕には、到底手の届かないような過ぎた花だということだね。キミは。」
不備等ございましたらお手数おかけしますがご一報いただけますと幸いです…
キャプション編集最終2016/03/03
2016-02-22 16:00:21 +0000