【仁本物語弐】香霧【第伍世代】

オトンヌ
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 「ワタシの父さん譲りの施術は気持ちいいヨ~、いかがカナ?」

こちら【illust/52333018】の企画に参加させていただきます。

♧名前:清雪 香霧(せいせつ こうむ) 年齢:23 男 身長168cm
 種族:人間
 一人称:ワタシ 二人称:アナタ

 父親の後を継ぎ、按摩師をしている青年。父は存命だが、息子に持てる技術を与えてそそくさと引退した。
 凝り性で、日々自分の持てる知識や技術を磨く前向きな姿と、
 ニコニコと愛想のよいことから、常連客も多く、暗い店構えとは裏腹に明るくにぎやか。
 母譲りなのか自分の身なりをあまり気遣わないため、よくお客さんに手直しと称されて遊ばれる。
 幼いころ、興味本位で薬を扱い、父同様に左目の視力のほとんどを失って紫に変わった瞳は、家族とお揃いで嬉しかったり。
 仁本生まれ、仁本育ちだが、父の口癖が移ってカタコト。父との会話は大陸の言葉で行う。

 「どうどう?新しい茂草、いい香りだろウ?ちょっとお高い葉っぱも混ぜてみたんだよネ。」
 「今日はまた一段と凝ってるナァ、重労働でもしたのカイ?あんまり無理しすぎちゃだめヨー。」
 「あいやぁ、常連になってくれるんなら何より。これからもごひーきに!!」 


♧家族
 父 清穆【illust/54695755
 母 清雪 銀蜂さん【illust/54533058
 「父さんも母さんも相変わらず仲良しネー、ずっと一緒でうらやましい限りだヨ」
 「まあ、父さんは絶対に母さんを逃がしたりしないだろうね。逃がすくらいなら殺して永久に……あぁ怖い怖い。」
 片割れ 清雪 滝さん【illust/55399499
 「今日もお疲れサマー、肩と腰は大丈夫?定期的に按摩した方が絶対楽になれるからいつでもオイデ?」
 「滝、たぶん明日にでも仕事が一つやってくると思うよ。今日のは綺麗にできたからね。」
♧申し訳ありませんが、私の投稿する仁本物語弐は第伍世代で終了とさせていただきます。
 これまで素敵なご縁をいただいた皆様、本当にありがとうございました。
 第伍世代の婚姻に関しましては、次世代にはこちらから子を出すことがないためタグを外しておりますが、
 それでも構わないという方がいらっしゃいましたら、その際には相性で決めさせていただきたいと思っております。

 「こんばんは、ここらは物騒だからあまり夜に出歩かない方がいいと思うよ……?ほら、俺に殺されちゃった。」
 「父さんの言う通りだね、ぜんっぜん疑われないや。これならずーっとここで生きていけそうかな。」
 父から按摩のほかに戦闘の技術も受け継ぎ、さらには殺人依存症までも受け継いだ男。本性は冷たく人を小馬鹿にするような口調。
 いつの間にか身についたそれは、父よりも頻度こそ少ないが確実に犠牲者を増やし続けている。
 凶器も父と同じく日によって違い、使った後は即捨ててしまう。帰り道に会う際には一段とニコニコ機嫌がいい。
 片割れに仕事を増やしてしまっている自覚はあるため、被害者の持ち金を盗んで渡すこともしばしば。
 人は死んだら肉袋になるだけ、持っているものなんて無駄なんだから自分が有意義に使おうとし、
 金など、持ち主の情報が分からないものを適当に盗んでは、使う。本人は臨時収入気分。

 今日の獲物は赤い女。月のない夜に出歩くなんて不用心だと思うが、それは俺にはむしろ好都合なくらいだ。
 「運が悪かったね。」
 そう言って凶器を取り出した刹那、視界に映るのは紫色の瞳で。
 あれ、ちか……はいら…な
 …まだ…死にた…く、な………。
 遠のく意識の中、女の上機嫌な声が聞こえた気がした。

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2016-02-22 14:56:32 +0000