【序章祭】花嵐 魄久【徳川派】

きらみ

「――月に叢雲、花に風。鬼の眼映す血露の妖刀、呑まれぬよう相構えていただきたい」
「あっはっは、全く面白い方ですね。あ?いえ、話の種ではなく貴方の情けのない顔の話ですよ。
 そろそろ止めていただけますか。阿呆が伝染っては困りますので」
「僕達は皆、終わりが怖いのさ。一度触れた影が離れることを何より恐れるが故に
 繋がる理由が欲しくて縋ってる情けなく寂しがりやの鬼なんですよ」
「…あのね、僕の弁当を半分食べておいてよくそんな、あ、ちょっと、ちゃんとあるから!待っ、通行人にたかるな馬鹿!」


花嵐 魄久[カザラシ ハク] / 徳川派 / 男 / 171cm

古くから叢雲家に仕えてきた花嵐家の当主。
基本的に人前では敬語を使い、相手が誰であっても臆すことがない。
その割に慇懃無礼な物言いをするが、世話を焼かずにいられない根っからの世話焼き。お願いされるととても弱い。
何度直しても毛先だけ跳ねるくせっ毛が、少し子どもっぽくて好きではない。

叢雲家の嫡男である瑛智illust/55418592と大抵行動を共にしている。
長く主従関係を結び仕えてきた叢雲家とは親の代で関係が解消された為、当人達は実質的な主従関係ではないものの、
誰に言われるでもなく瑛智の髪を編むのがすっかり日課になっている程度に先代までと変わらず傍に寄り添い、世話を焼いている。
本人の性格も重々承知しているが、彼のお願いの前にはどうにも強くでられないのは血筋のせいだと思いたい。

❁心剣:咲紅月花嵐[さくづきからん]
 花嵐家に代々継がれる、赤いカランコエが咲き乱れる黒く美しい心剣。
 先例に倣って、この剣も元は瑛智が顕現させ扱っていたが、能力を開花させてからは魄久が持ち主に戻っている。
 刀剣としての他に雷電を操り、対象の足止めや意識を奪う。
 刀を振るうと紅色の小さな花びらの花嵐が起こり、舞う花弁は持ち主の意向に添って刃のように対象物を切り裂く。
 月が出ない日や月の光が届かない場所では花が紅く灯り持ち主の能力値が上昇するが、その分コントロールが難しい。

❁子孫:illust/50654283

玉鋼学園 -序章祭-:illust/54672987

#✯#Toransai#☽✥

2016-02-21 14:53:31 +0000