【仁本物語弐】日引 冬月【第伍世代】

藤@CS垢
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素敵企画様【illust/52333018】に
五世代目参加させていただきます!

 
おいおい知ってるかい?
天狗のお山になんと鬼まで住み着いたらしい

おお怖い
最近お山がなるのは不吉の兆しか?

いやいや
どうやらその鬼もお山の守り手らしい
この間は遭難者を助けたそうな

おお、それはよかった
では山鳴りはお山が元気なしるしなのかもしれんな

そうだそうだ、そういえば
麓近くの桜の横に店ができたそうだ
なんでも小さな温泉が沸いたとか

それはそれは
一度浸かりに行かなくては

それがそれがその温泉
小さすぎて浸かれないのだとか

なんだそれは?

なんだろうな?

うむ、物は試しだ
行ってみよう

そうしよう

「いらっしゃいませ!休憩処 清日(きよひ)
当店の自慢は天然の温泉による足湯です。登山や観光で疲れた足を休めていってくださいね。」
「温泉たまごや温泉まんじゅう、お山のおいしい水で作った宇治金時はいかがですか?」

昔、とある半妖の男女の出会った桜の樹の下に出来た小さなお店。
元気に響く女性の声に道行く人は立ち止まり
店はそこそこ繁盛しているようである。
 
 
ゴゴゴゴゴ
 
巷で噂の山鳴りに
お客は縁起がいいと笑い合う。

「お父さんと大じいちゃん、また喧嘩してるな。」
事情を知る女性は山を見上げて独り言ちた。
今日も山は平和であった。

◆- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

月のない暗い暗い夜

男は導かれるように外に出た

まるで誘われるようにたどり着いた場所にはゆらゆらと揺れる炎に
映し出された異形の女の姿

その女の発した言葉に目を見開く

 
「あなたは、誰に会いたいの?」
 
 
 
今夜も人が訪れる

二度と会えない誰かに会うために

もう一度さよならを言うために

彼女の寿命を引換えにして

シャキン
シャキン

...ぷつり

◆- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

◆名前:日引 冬月(ヒビキ フユツキ)
◆種族:半妖(人間+ケセランパサラン+人魚+八咫烏+雨女+火車+雪女+烏天狗)
◆身長:155
◆家族
父:日引 深秋【illust/54480199
母:梟さん【illust/54567340】(故人)
「お父さん、お母さんの話をするとき今でも寂しそうな顔をして時々形見の鏡を覗いてるの。
お母さんのこと全然覚えていないけど一度だけ幻かもしれないけど見たことあるの。綺麗な人だった。」

兄:柳塘日鏡之引 鷹尾さん【illust/55459682
「お母さんの後をついで湯屋をやっているんだけど、ちょっと心配なのよね、特にあの性格が…。」
「あ!ちょっと兄さんお客様を口説くのやめて。もう、今度やったら暫くお店に出入り禁止だからね!」


母が故人のため父が帰省しいろんな人に手伝ってもらいながら育ててもらった。
自ら掘り当てた小さな源泉を活用し休憩処 清日を切り盛りする女性。
童顔、貧乳のため幼く見られがちだがしっかり成人している。
湯屋を広めるという母の使命は兄が継いだので山の観光地化を手伝っている。

他の湯屋に行ってみたい願望はあるが未だ果たせていない。

面布は顔を隠す他に
動き回るのに邪魔な羽や尾を封じる役目もになっている。
頭のヒレ部分は感情によってピョコピョコとよく動く。

高いテンションについていけず冷たくあしらうこと度々であるが
兄のことは尊敬しているし大好き。セクハラ発言さえなければ…。 
 
幼い頃に母恋しさに
形見の鏡を抱いて泣いていたところ鏡に自分と似た女性が写りこんだ。
シャキンという鋏の音と共に二度とその姿を見ることはなかったが
それ以来母恋しさに泣くこともなくなった。

憧れる母と同じように『自分にしか出来ない仕事』として
自分の鏡を持ち
新月の夜のみ様々な場所で客を待っている。

その間は面布を取り面をかぶる。こちらが本来の姿(2枚目)
雪引(ユキビキ)と名乗っている。

空中、雪山の山頂、深い深い海の底でさえ宣伝したわけでもないのに
まるで呼ばれるように客はやってくる。
鏡に映るのはのは客が会いたがっている縁の深い相手のみ。
逢瀬が終われば消えてしまうが
その時にシャキンという鋏の音が冬月にのみ聞こえる。
母と同じく寿命を削る行為だが今のところ辞めるつもりはない。

札の数はワザと数えていない。
 
 
 
「私がいなくなった後にも貴方は会いに来てくれる?」
 
◆- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
素敵なご縁を結んでいただきました。(2/25)
柳塘 逢循さん【illust/55033370】 

文字数制限の為こちらに綴らせていただきました【novel/6472068

◆- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

今宵も縁を切る音がする

縁を切るのは新たな縁を結ぶため

愛した誰かがまた愛する誰かと結ばれて欲しいと願うから

うっかりこちらに来てはいけないよ

ずっと見守っているから

幸せになって

ずっとずっと愛しているから

母からの贈り物に気付くのは

もっと後のおはなし


◆婚姻・申請について
お相手様は種族関係なく相性重視です。
ありがたくも申請頂けましたら基本的には即日~3日で返信いたします。
それ以上経っても返信がない場合はお手数ですがもう一度送っていただけると助かります。
友人関係などもメッセやその他ツールからでもお気軽に。

主催様の通知がありましたのでこちらで最後の世代となります。
いままでご縁を結んでくださった
sk様/清雪懼病さん、ごんた様/佐乃さん、むん様/日引灰さん、おめめ3㌘様/梟さん
どうもありがとうございました。
主催者様、また参加者の皆様にもたくさんの感謝を。
また、どこかの企画でお会いしたときはよろしくお願いします。

◆問題等ありましたらご一報ください。

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2016-01-31 15:07:12 +0000