【YofH&E】ホト【第1期】

tokiruki
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素敵な企画【天と地の世界樹さま】(illust/54032140)にお邪魔させて頂きます。

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❖ 名 前 : ホト
❖ 性 別: 男
❖ 所 属 : 地の民 天pt【0】 地pt【10】
物心ついた頃から森で独りで生活をしているトウツ族の青年。
人との関わりをあまり持たずに育ったため、言葉使いが辿々しく意思疎通も下手。
生まれつき耳がピンと真上を向いており、それがコンプレックスでいつもバンダナを巻いている。
(ウサギ独特の尻尾もありますが、これも見えないよう隠しています)
【トウツ族】
ウサギのような長い耳と小さな尾をもつ種族。群れを作らず単独で行動する。
山懐の人里離れた場所に住む個体が多い。運動神経(特に瞬発力と 跳躍力)が優れており、夜目も利く。

❖ 素敵なご縁を頂きました (2/4) * * * 天の民:ヴィーナスちゃん【illust/55058114
 ふかいふかい森の奥 ぽつんと佇み キョロキョロと周りを見渡す少女がおりました
 どうやら道に迷ったようで 表情は少し不安そう
 かろうじて見える獣道を頼りに 一歩 歩き出そうとしたその時です
 後ろからものすごい速さで 音と衝撃が伝わってきました
 少女は何が起こったのか解りません 驚きの感情とともに すぐに理解したのは
 誰かが自分の口を塞いでいることと
 明らかに好意的ではない 獣のような目つきの男が 自分の服に手をかけていること
 森中に響き渡るような 大きな悲鳴が発せられるよりも先に
 その男の頬に ものすごい勢いで平手打ちが飛んでいた

「…?ヴィー、ヴィー、その言葉ノ意味、何ダ?"すき"ってドウイウ意味なんダ…?」
「オレは、ズット独リだったから…寂シイって、知らなかったんだ。でも、今なら解ル、オマエが居ないト、寂しいって」
「…まだ、そんな昔のコト、覚えてるのか…わ、悪かったよ…別に変なコトしようとしたんじゃなくて服を剥ぎ取ろうと…
 エッ?それが変なこと…?なんで??そうか…?でもそんな今更恥ずかし…(ビターン)痛っー!!」
「オレはずっと、ずっとオマエと 一緒に居たい。ヴィーから沢山教えてもらった…世界のこと、難しいこと、
 オレにはまだ全然解らないけど…ずっと一緒に、手を繋いでいたい、最期まで。…好きだ、ヴィー」

 己の種族を顧み 人との接触で暖かさを知った黒い兎の元に
 ある日 ひとひらの知らせが届いた
 それは 男が昔 妻から聞いた自分達の運命の知らせでした
 晴天のもと干されたシーツで遊ぶ子供たち それを見て微笑む隣に並ぶ妻
 置いていかなければならない非常な運命を呪うこころ 憎むこころが無かったわけではない
 しかし この笑顔を繋いでいくために 自分は行くのだと思うと そんな感情はどこかへ消えていった
 晴れやかだった
「ヴィー」
 少しきょとんとした いつもの愛らしい笑顔がかえってくる
「なんでもない、大好きだよ、ずっと」
 あまりにも早過ぎる招集の日を前に ただ一言 それだけ伝えておきたかった

 最期の日の早朝 あたりは薄く霧に包まれていた
 3人はまだ寝床で静かに寝息をたてている

「ごめんな…ヴィー。置いていくことになっちまって…ずっと、ずっと世界樹で待ってるから…」
「ベティ、お姉ちゃんだからって、あんまり無理しないように、あと結婚するときはちゃんと相手を選ぶように」
「ウー、オマエはもっと男らしく強く生きていくんだぞ、母さんがオレの元へ来るその日まで皆を守ってやってくれ…」

 戻ることのない我が家を後にし 何度も振り返る
 呼ばれるように世界樹へたどり着き 聴いたことのない唄を教わった

 "一つだけ我儘をいうなら 最期に3人の笑顔を 見たかった"

 薄れていく意識の中で3人を思いながら、黒い兎の男は一筋 涙を流した

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交流の際は既知関係等々お好きな様に扱っていただいて構いません。
もしメッセージを頂くような事がございましたら1~2日以内にはご連絡させて頂きます。
天の民でも地の民でも同性でも特に拘りません、素敵な御縁があれば良いなあと思います (*'v'*)
問題がございましたらお知らせください。よろしくお願いいたします!

❖ Twitter:tokiruki_akiru

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2016-01-31 15:01:26 +0000